学校や塾の授業は基本的にノートをとって先生の話を聞くことに集中します。
もちろん、問題も解きますが、その問題に関しても学校の先生や塾の先生がヒントを出しながら解かせますので、自力で解いている感が少ないのです。
うちの塾は説明するときは、テキストに書かれていることを読むだけですので、ノートをとる時間はありません。
それよりも説明されて、きちんと問題が解けるのかを見るようにしていますので、生徒の間違いをすぐに指摘することができるのです。
ノートって、とるのがムダとまでは言いませんが、後で見返すことがないのだとしたら、あまり意味のないものなんですよね。
そもそもノートをとるのは、先生の話を思い返すためです。
ノートがきれいにとれたからといって、その内容が生徒の頭の中に定着したわけではないんです。
ノートをとることに集中して、先生の話を聞かないというのが一番やってはいけないことですからね。
ただ、大半の生徒はノートをとることに集中してしまっていますから、学校の先生の話を聞いていないケースが多いのです。
学校の授業もデジタル化が進んでいますから、ゆくゆくは板書を写すなんてことはなくなっていくことでしょう。
来年度は教科書改訂の時期にあたりますが、教科書の量はかなり削減されることになるとのことです。
その代わり、QRコードの量が増え、タブレットなどでQRコードを読み込んで動画などを見て授業をしていくみたいですね。
教科書の重さは年々増えていましたから、教科書の厚みが減っていくのは子どもたちにとっては良いことだと思います。
こういう改革はどんどん進んでほしいですね。
さて、本題に戻します。
授業はあくまでも受け身の状況ですから、勉強をきちんと理解するというのは、もう一歩進んでいかないといけません。
それは、自力で問題を解くということです。
理解するためには、何度も同じ問題を繰り返し解くことが効果的です。
間違った問題をそのままにすることなく、どうやったら解けるようになるのかを粘って考えることが大事になります。
そうやって問題を解くことでの頭の中から知識を出していく作業は絶対に必要になるのです。
勉強は授業によるインプットと問題を解くことによるアウトプットを交互に繰り返すことが重要ですからね。
とはいえ、繰り返し解いてしまった問題は、問題文をじっくり読まなくとも答えることができるようになってしまいます。
これでは、問題文が変わっただけで、問題が解けなくなることが想定されます。
そこで、ある程度繰り返しを経て、問題の解き方を理解したら、他の問題集にも手を出すことが必要になってくるのです。
うちの塾では、基本的に塾のテキストで問題の解き方を理解してもらい、学校ワークでその精度を上げてもらっています。
だからこそ、学校ワークを解くことを必須としており、定期テスト一週間前には終わらせることを塾のルールとしているのです。
こうして、いろいろな問題に触れることで、多角的な物事の捉え方を学んでもらっているのです。
ただ、こうして色々と対抗策を講じても、生徒のやる気次第で問題の正答率は変わってきます。
そもそも問題文をきちんと読まなければ、問題に正答することはできないのです。
受験生には毎週確認テストをやってもらっていますが、このテストの狙いはきちんと問題文を読むことができているかを試すことにあります。
どれだけ頭が良くても、問題に正しく答えようとしなければ、丸がつかないですからね。
受験において一点でも多くとることは重要ですから、ここからさらにシビアに問題文を読んでいるかどうかの確認をしていこうと思います。
それでは、今日はこの辺で。