結局、自分で気づくしかない。

成績を上げたいと願っていても、なかなか上がらない人がいます。

たとえ勉強のやり方があっていたとしても、上がらないものは上がらないんです。

 

なぜ、そういうことになってしまうのかというと、自分の弱点に気づいていないからです。

簡単にいうと自分に甘いんでしょうね。

普段の勉強の中で、間違いに対して敏感になれるかどうか、それが大事になってくるのです。

 

私が子どもの頃、なかなか100点をとれずにイライラしていたことがあります。

別にテストでの話ではなく、ただ問題を解いているときの話です。

 

問題集を解いているときに、見開き1ページ分の問題を100%解けないのです。

しかも、何度も解いている問題です。

同じようなミスを何度もしてしまうのです。

 

私は同じ問題集を何度も解くようにしていました。

その中で満点を毎回狙うのです。

しかし、満点はなかなかとれません。

 

10回くらい繰り返しているにも関わらず、5回以上間違う問題もあったのです。

このことで、いかに自分が能力の低い人間かを思い知るわけです。

 

周りには一回で覚えてしまうような優等生が多かったですからね。

その優等生に負けないように頑張ってはみたものの、なかなかに勝てませんでした。

 

とはいえ、繰り返し解くことによって点数はどんどんとれるようになりました。

中途半端に問題を解き直しをしていたのでは、そこまでの成果は出なかったでしょう。

 

ムキになって満点を狙っていたのは、テストで満点がとれるようにするためでしたからね。

普段の勉強で満点がとれないのに、テスト本番で満点なんてとれるわけがないと考えていましたから。

 

人に言われることなく、自分でそう信じていましたから、そういう勉強をしていたのでしょう。

要は自分で自分のふがいなさに気づき、その上でできることを探したわけです。

 

人に言われて気づくことというのは、大したことではありません。

自分に厳しくしたとき、自分に甘えを許さなくなったとき、真の学力は身についていくのではないでしょうか。

 

私は生徒にアドバイスするときに、「自分で考えてみな。」と最後に投げかけます。

自分で深く考えた上で、何をしなくてはいかないのかを学ばなければいけないのです。

 

受験生全体にいえることですが、勉強するのは当たり前として、その中でどうやって成果を出すのかにこだわらないといけません。

あがいてあがいてあがいた者だけが、成績を上げることができるのだと私は思いますよ。

 

 

それでは、今日はこの辺で。