生徒のテストの点数は大体の予想がたちます。
これだけの努力をしていれば、何点くらいとってくるのかがわかるのです。
もちろん、授業でテスト前に確認をします。
確認といっても基本問題を解いてもらうだけですが、その習熟度で本番にどれだけとってくるのかがわかるのです。
まぁ、誤差はあるにしろ、その予想は大きく外すこともありません。
例えば、この子はとれても70点くらいかなと感じた子がいたとして、その子が90点以上をとってくることはないのです。
逆もしかりで、90点以上は固いだろと思う子は、大きく下回った点数をとってくることもないのです。
生徒側もケアレスミスがあったりして、予想外の行動をしてきますが、事前に予想した点数は大体外れることはありません。
先日「先生、テストで70点以上とれると思う?」と聞いてきた子がいましたが、私は正直に「えっ無理だと思うよ」と答えておきました。
その子は普段から私の言うことを聞くこともなく、努力もそこまでしていないのです。
そういう子が何点をとるかなんて分かるに決まっています。
むしろ、予想を裏切って高得点をとってきてほしいですね。
生徒の普段の解き方や、ミスの仕方などを見ていますし、ノートに書く字の汚さや煩雑さなど、いろいろなチェック項目を乗り越えないとテストでの点数はとることはないです。
以前いた生徒にこんな子がいました。
その子は普段の授業から、学校ワークを解くときまで、それはそれは汚い字で書いていました。
私は常日頃から、その字の汚さを指摘しましたが、全く変わることはありませんでした。
これだけだと、この子はさぞかし低い点数だったのだろうと思うかもしれません。
しかし、この子は問題を何度も解くという努力の量がハンパなかったのです。
汚い字で何度も何度も同じ問題を解き直ししていました。
もともと暗記も得意ということもありましたが、それだけの努力をこなしたその子は、見事に90点以上の点数をとってきたのです。
とはいえ、理科・社会に限ったことですけどね。
数学や英語、ましてや国語はそこまでの高得点はとっていなかったです。
まぁ、最終的には大学まで進学したので、字の汚さを努力で補ったんですよね。
このようにただ一つの欠点だけでは点数を左右することはないんです。
総合的に見て、しっかりとした勉強をしていれば、高得点は狙えるわけです。
点数が低い子というのは、それぞれの項目で秀でたところが何もない子なのです。
だからこそ、そういう秀でた項目がない子が高得点をとることはありえないということになります。
欠点は誰しもが持っているものですが、それを凌駕するだけの長所も同時になければ高得点をとることはありません。
理想はすべての項目で秀でることではありますが、そんな子はなかなかいないでしょうからね。
とはいえ、一つ一つの項目をすべてA判定にせずとも、B判定程度とれていれば高得点はとれると思います。
要はバランスをとることが大事なんですよね。
総合的な力を伸ばすことで、しっかりとした点数を狙ってほしいですね。
それでは、今日はこの辺で。