3月になると、「あと一歩で受かったのに・・・」と後悔する子がいます。
ということは、その子は第一志望の学校に落ちてしまったということです。
「あと一歩」というのは、もしかしたら「あと数日勉強すれば」だったかもしれないし、「あと1ヶ月勉強すれば」だったのかもしれない。
あ、「あと1年勉強すれば」は論外ですね。
その子はきっと浪人しても第一志望の学校には入れないでしょう。
(ちなみに第一志望といっても難関学校のことを指しています。)
このように後悔というのは先には立たないものです。
だからこそ、人は過去を反省するのです。
将来同じ失敗をしないために・・・
しかし、高校受験はまだしも、大学受験となると取り返しがききません。
浪人すればいいのでしょうが、浪人したところで次の年に合格できるかはわかりません。
そして、もともと勉強する習慣がない子が浪人したからといってめちゃくちゃ勉強するわけもないんです。
そもそも浪人してから第一志望に合格できる子というのは、現役でギリギリ不合格だった子だけです。
それこそ「あと一歩で」現役で合格できなかった子でないと、浪人しても合格はできないのです。
では、「あと一歩で不合格」を防ぐためにはどうしたらいいのでしょうか。
答えは単純なことです。
できるかぎり早めに受験勉強を開始すればいいのです。
例えば、高校入試なら、夏から受験勉強というのが通説ですが、もっと早く春からでも中2からでも受験勉強を開始すればいいのです。
そこまで早く始めると、何から手をつけていいのかわからないかと思いますが、色々試行錯誤してみればいいんです。
試して失敗して、試しては失敗してを繰り返すことで、自分に合った勉強法が身についていきますから。
中3の夏頃には自分なりの勉強法が確立しているでしょうから、そこから効率のよい勉強をしていけば余裕で合格ができるでしょう。
これは大学入試でも同じです。
大学入試は、最低でも高3の2月くらいから開始すべきです。
高校内容は量がかなりあるので、最低でもそのくらいから始めないと現役で合格は難しいでしょう。
理想は高2の10月から開始することです。
とはいえ、これも早ければ早いほうがいいので、限った話ではありません。
ちなみに、うちのとある高2生には、この春から受験勉強の下準備を開始させています。
何をやらせているのかというと、「勉強の習慣化」と「計画の立て方の練習」です。
「勉強の習慣化」は単純なことで、毎日勉強することです。
毎日勉強したら、私にLINEで勉強時間を報告させています。
こうすることで、どれだけ勉強しているかを日記のように眺めることができます。
ペースが遅ければ私から注意を受けますし、自分でも勉強していないことが明確になるので、かなり効果的な取り組みだと思います。
また、計画の立て方ですが、これは短期目標、中期目標、長期目標を設定するように指示しています。
具体的な内容はここでは書きませんが、その子の目標を明確し、行動に活かしてもらっています。
このように、準備はできるだけ早めに始めた方がいいのです。
高3になって慌てて受験勉強を開始したところで、今まで努力してきた人間に勝てるわけもないんです。
上記の高2生は勝者側にまわってもらいます。
できるかぎり早めに受験生の心構えを身につけさせることこそ、第一志望合格のカギになりますよ。
それでは、今日はこの辺で。