子どもの勉強の能力は問題を解くスピードを見ていると分かるものです。
解くのが速い子というのは、頭の回転が速く、一つ一つの問題のポイントを捉えるのが速いんです。
もちろん、間違えまくっているのは論外ですからね。
それなりに正解率が高い状態で、すばやく問題を解くことができるのは、勉強の才能がある証拠なんです。
例えば、同じように個別指導していても、すぐに解き終わってしまう子と、なかなか解き終わらない子がいるんです。
解き終わらなければ丸付けには行きませんし、次の問題を解くこともできません。
同じ90分でも能力が高い子は、低い子の1.5倍は速く進むことになります。
同じ内容を指導していても、能力の高いAと能力の低いBでは進度が変わってくるのです。
それは取り扱う問題の質にも関わってきます。
Aは90分でかなりの量の問題を解くことができますので、授業内に応用問題まで解かせきることができます。
もともと能力が高いわけですから、応用問題も解けてしまうわけです。
しかも、間違えないので私の解説も特になしです。
大事なポイントだけ伝えて、次の問題に移ってしまいます。
つまり、一問一問にかかる時間が圧倒的に少ないのです。
一方でBの授業は、基本問題をやりきるのが精一杯になります。
一度説明しただけでは正解しないこともあるので、丸付けをした後に何で間違えたかを説明した後、再度解いてもらいます。
2度3度同じ問題を解き、きちんと解けたら先の問題に進むわけですが、そのころにはAとの差はかなりのものになっています。
とはいえ、AもBも学校の進度に合わせて授業をしているので、教えている内容に差異はありません。
同じ内容を取り扱っていても、こういう差が如実に出てきてしまうのです。
そうすると、どんどん差が広がり、能力の低い子が逆転するためには長時間の勉強が必要になってしまうのです。
では、能力の低い子が能力の高い子に追いつくためにはどうしたらいいのか。
それは、能力が低い子が、自分の能力を上げるしかないのです。
つまり、能力が低い子は解くスピードを上げていかないと行けないのです。
勉強のスピードを上げるというのは、かなりの集中力が必要となります。
そして、それを鍛えるためには日々の勉強しかないのです。
日々の勉強を、濃密に集中して取り組む必要があるのです。
正解率を上げながら、解くスピードをどんどん上げていくしかないのです。
能力の高い子に対抗するためには、そこを鍛えるしかありません。
ちなみに、能力の高い子というのは、今まで努力してそこまでの能力を手に入れたのです。
遊びまくっている子が能力の高い子になれるはずがないんですよ。
能力が低いと自覚をしているのなら、今まで勉強してこなかったと自覚をしているのなら、必死になって勉強しなくてはいけません。
最初は小さな差であっても、いつしか大きな差となって現れてきます。
それは社会に出てから痛感するものなんだと思いますよ。
まずは与えられた宿題や課題を完璧にこなしましょう。
授業の内容を思い出せるように、早めに取りかかりましょう。
宿題のやり方がいまいちの人は確認テストで合格できません。
確認テストで合格するためにも、日々の勉強を頑張ってほしいですね。
それでは、今日はこの辺で。