保護者様とのやり取りで今日のテーマを決めました。
数学が苦手な生徒の多くが「計算方法は無限にある」と勘違いしています。
それは大きな間違いで、計算方法つまり公式自体はそんなに数が多くありません。
小学生のうちから計算方法を習ってきていますが、それは基本中の基本。
その計算方法が身についているのであれば、中学生の数学は公式を一つひとつ覚えていけばいいのです。
しかし、数学が苦手な生徒は公式を使いこなせません。
むしろ、一問一問ごとに計算方法があると思っている節があるので、いくら練習してもすべて違うやり方に見えてしまうのです。
計算で大事なことは「習ったことをそのまま使う」ことです。
整数のみの計算練習で公式を理解したら、小数、分数が混じった問題で利用してみることが大事です。ただ、ここで小学生のうちに小数、分数のなりたちがわかっていないと、苦戦することでしょう。
実際、小数、分数の問題はちょっとしたコツが存在するので、数学ができない生徒はそのコツを覚えていくと、大事な基本のやり方がごっちゃになってしまいます。
あくまでコツはコツ。基本のやり方はやり方と割り切って勉強するかどうかで、計算に対する苦手意識は払拭されるはずです。
もし、小数、分数に難があるとわかっているのであれば、整数の問題を完璧にすることが大事になります。完璧になる前に、小数・分数のような応用問題に手を出すべきではないのです。
さらに、計算問題は毎日取り組むべきです。「昨日やった問題が今日はできるのか?」その確認をしていかないと、せっかく身につけた計算方法が薄れていってしまいます。
計算は数学の基本。計算が速くて正確にできる生徒は、数学を苦にしません。
数学の点数を上げたいのであれば、とにかく計算計算です。計算方法が身についてきて初めて、数学の授業を聞くのに余裕が生まれ、応用的な分野までとりかかれるようになるのです。
高校の入試問題でも計算問題だけ完璧に正解するだけでも、50点程度はとれるようになります。
難しい問題にいきなり挑戦するのではなく、まずは地道に計算をコツコツやっていきましょう。
それでは、今日はこの辺で。
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