英語を指導していると、決まって生徒がつまづくところがあります。
大体、同じタイミングで生徒の間違いが多くなっていくのです。
やはり母国語でない英語はそもそもが理解するのがキツいんでしょうね。
とはいえ、基本的に英語の文なんて数種類しかありません。
動詞に着目すれば、大した種類にはならないのです。
ただ、単に動詞といってもなかなか理解するのが難しいんですよ。
そもそも我らが日本語での国文法ですら、きちんと理解していない子が多いですしね。
今では、学校の先生もきちんと指導できないんじゃないかなって思います。
動詞って簡単に言っても、英語にはbe動詞と一般動詞があるのです。
動詞といえば、動きを表すものと認識してしまうと、be動詞なんて意味が分からないと思います。
be動詞は単純に「=」(イコール)という意味合いが強いんですよ。
まぁ、それが理解できるのは高校からですが、中学生ですと、状態を表すもの、もしくは存在を表すものと理解しておけばいいでしょう。
しかし、be動詞だけでも、二つも覚えておかないといけないのです。
そして、一般動詞に至っては「動作動詞」と「状態動詞」に分かれていきます。
動作動詞は動作を表しているので、なじみがあるのですが、状態動詞になると動作ではなく状態を表すものなので、生徒は混乱するのです。
状態動詞というのは「have」「live」などを言います。
ご存じの通り、haveは持っているという意味、liveは住んでいるという意味ですね。
これは基本的な意味ではありますが、動きが全くないので、動詞だと思わないんですよね。
こういうややこしいものがあると、形容詞と区別がつかなくなるのです。
例えば、「busy」という単語、意味は「忙しい」というものです。
これを動詞と勘違いしている生徒も多いのです。
busyは形容詞なのですが、これを動詞だと勘違いしてしまうと、こんな間違いをしてしまうんです。
I busy today. (私は今日忙しい。)
これでは動詞が入っていないので、英文が完成されていません。
しかし、平気でこういう間違いをする子がいるのです。
このように動詞であるものを動詞と認識できない子は、英文の構造を理解することができないのです。
根本的に英語でつまづくのは、動詞の認識ではあるのですが、他にも以下のタイミングで生徒はつまづきます。
・三人称単数現在
・現在進行形・過去進行形
・be動詞の過去形、一般動詞の過去形
三単現では動詞に-sをつけなければいけないのですが、動詞が何かが分かっていない子はどこに-sをつけていいのかが分からないのです。
進行形に至っては、be動詞と一般動詞のing形がセットになります。
動詞を一つしか置いちゃダメと言われてきたのに、二つの動詞を置くことになるわけです。
厳密に言えば、一般動詞のing形は現在分詞となるので、動詞ではないんですけどね。
とはいえ、それが説明できるのは中3生になってからです。
どんどんルールが追加されていくと、ルールが整理できていない子は、どんどんいい加減に英語に接するようになっていきます。
一度こんがらがるともう、何をやっているかが分からないのが英語なのです。
挙げ句の果てには、動詞を変化しなさいと言われると、全く考えずにing形にしてしまうのです。
もうこれは末期状態で、良くわからずに一般動詞にingをつけ始めたら、もう英語が分かっていないことになります。
このように生徒のつまづくタイミングは大体同じなのです。
そして、大半の生徒がこんがらがっていくわけです。
学校などでは、ルールの授業をしなくなっていますから、こういったルールを徹底するためには、塾などで指導される必要があるわけです。
当たり前ですが、中学で英語が分からないなら、高校でも苦労するのが目に見えています。
そして、中学に上がってから英語の指導を受けているのでは遅いのです。
悪いことは言わないので、小学6年生のうちに英語を指導してくれる塾に通わせて下さいね。
そのときに気をつけてほしいのは、きちんと英文法を指導してくれる塾にお世話になることです。
ちなみに、うちは英文法をみっちりやっていきますからね。
中学に上がった後も苦労をしないためにも早期に英語指導を受けた方がいいですよ。
それでは、今日はこの辺で。