着実にやったことが評価されて何が悪い。

うちの塾生の高3生が大学合格を決めてきました。

1人は小学生のころから、1人は中学生のころからずっとうちの塾で頑張ってきた子たちです。

 

この2人は推薦入試という形式で大学受験に臨んでもらいましたが、これはうちの塾の方針でもあったんです。

私は高校生に大学に行きたいなら、推薦入試で行きなさいと言っています。

 

なぜなら、それが一番合格に近いからなんです。

推薦入試を選ばないとなると、一般受験となりますが、大学の入試問題はそんなに簡単なものではありません。

 

この近辺の高校に通っていても、大学の問題が解けるようになるかどうかは分かりません。

そもそもが学力が低い子たちの集まりですので、大学の入試問題レベルを解けるだけの知能まで上がりきらないのです。

 

もちろん、中には大学の入試問題レベルまで知能を上げる子もいます。

しかし、そういう子は意識が高く、高校入学当初から大学受験を意識しているものなのです。

 

家庭でも大学に行ってもらうのが当たり前みたいな雰囲気があり、模試の成績を意識して、模試毎にしっかりと復習したりするのです。

そうやって、大学への道をまっすぐに進んでいる子は、大学入試レベルの問題まで解けるようになるでしょう。

 

大学入試レベルが解けないからと、推薦入試で大学に行こうとすると、「逃げ」だと評価する人がいますが、私はそうは思いません。

推薦は推薦で、高校2年半、内申点のために成績を取り続けないといけないのです。

 

評定平均が3.6以上あれば、推薦で大学に行けるケースは多くなります。

とはいえ、あくまでそれはボーダーであって好ましい数字ではありません。

できれば評定平均4以上が好ましいでしょう。

 

評定を4以上にするとなると、定期テスト毎にしっかりと勉強する必要があります。

長い間、頑張り続けることで、ご褒美として推薦入試があるのです。

そのため、推薦入試が悪いことだと私は思いません。

 

ただ、やはり一般入試組と推薦組では、学力の差が激しくなります。

そのため、推薦組は大学で成績を取り続けることが難しくなるかもしれません。

 

まぁ、日本の大学は成績をとるのがそこまで難しくはないですから、あまり心配しなくてもいいですけどね。

しかし、推薦組は一般入試組と比べて学力が低いということは、大学内で自覚することになるでしょう。

 

高校生活で勉強を続けてきたのに、なぜそこまでの学力差が生まれるのかというと、成績が伸びる時期である入試までの3ヶ月に勉強していないからなんです。

推薦組は12月には大学合格が決まってしまいます。

一度、合格が決まればもう一生懸命勉強することはなくなるでしょう。

 

手を抜かないで勉強するにしても、ヒリヒリした状況ではなくなってしまうのです。

そうした状況では、たとえ勉強を続けたとしても、そこまでの伸びはないと思います。

 

入試3ヶ月前ともなると、ひりついた状況で勉強することになるので、爆発的に成績が伸びるんですよ。

そこを経験できないってのが、推薦組は可哀想なのかもしれませんね。

 

ただ、推薦はあくまでも着実に勉強した成果だといえます。

推薦で大学に行くのは邪道だという見方がありますが、あまり気にせずにキャンパスライフを楽しんでほしいですね。

 

堅実にやってきたのだから、大学でだって頑張ることはできると思いますからね。

どんな形でも大学に行ければ勝ちなわけですから、しっかりとやっていきましょうね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。