受験のテクニックばかり教えてもダメ。

点数をとるためには、テクニックが有効である・・・そんなことは誰でも分かっていることです。

塾としても、学校では教えないテクニックを教えることで、差別化を狙います。

 

もちろん、短期的には有効ですから、受験期が迫ってきたらテクニックを使って解くといいと思います。

そのテクニック使えば時短にもなりますし、限られた試験時間で問題を解ききるといったところではとても役立つでしょう。

 

しかし、テクニックって上っ面な知識に過ぎないんですよね。

テクニックはその問題のみで使えるものが多く、汎用性があまりないんです。

本質を理解していれば、テクニックに頼らずとも問題を解くことができるわけですしね。

 

テクニックばかり使っていては、本質がわからなくなることがあるのです。

まぁ、それでも優秀な子は、なぜそのテクニックが使えるのかを研究して本質を理解しようとしますけどね。

 

特に中学受験には数多くのテクニックが存在しています。

なぜそうなるかというと、中学受験で習うことは膨大に存在していて、それをすべて覚えていくためには時間が足らないからなんです。

 

本来なら中学や高校で習うようなことも、中学受験のためには必要になったりしますからね。

それを3年足らずで理解して覚えるまでやっていくのは時間が足らないのです、

だからこそ、テクニックが存在し、それを駆使して問題を解いていくのです。

 

しかし、本質は理解していないため、中学の内容を勉強していても、昔習ったテクニックが使えません。

ましてや高校にもなると、そのテクニックを覚えていたことすら忘れるので、せっかく覚えた知識がムダになってしまうのです。

 

私は高校生まで指導しているので、中学受験で使うテクニックが、いつ教わる内容なのかまで分かります。

そのため、テクニックだけ覚えることがいかにムダなのかがわかるのです。

 

テクニックを覚えるにしても、なぜそうなるのかまで教わった方がいいのです。

私は極力、テクニックだけを指導しないようにしています。

しかし、そのテクニックがどうしてそうなるのかを、現時点で指導できない場合もあるので、生徒に披露して終わりってこともありますけどね。

 

受験が近づいてくると、テクニックが点数をとるために必要みたいになっていきます。

しかし、大事なことはテクニックを使わずとも、つまり時間がかかっても解けるような実力を身につけることです。

 

考え方が身についていれば、そんな小手先のテクニックに頼らずともうまくいくはずです。

そのためには、前もって受験勉強を始めるべきなんだということです。

 

時間が迫っているから、わらにもすがるつもりで、テクニックに依存してしまうのです。

テクニックうんぬんよりも、なぜそうなるのかの方が大事ですからね。

近道をして点数をとろうとするのではなく、泥臭く地道にやっていくことが大事なんだと思いますよ。

 

 

それでは、今日はこの辺で。