楽な道などはない。

何かを目指そうとするなら、楽な道などはありえません。

 

例えば、中高一貫校に進学するとします。

確かに高校受験は回避できますが、大学受験はどうでしょうか?

大学受験まで回避するとなると、何のために中高一貫校に入ったのかがわかりませんね。

 

それは清真学園でも鹿島付属中でも同じことです。

高校受験を回避できるからと行くことを選ぶ場所ではないのです。

 

中高一貫校の特徴は、普通の公立中学よりも進度が速いということです。

何のために速く進めるのか・・・それは大学に進学してほしいからです。

 

では、大学に進学する気もないのに、こういう学校に進学したらどうでしょうか?

そういう子たちはこの速い進度についていけるのでしょうか?

 

しかも、高校受験を回避するということは、次の入試が大学受験となってしまいます。

公立中の子たちが中3生になったら受験勉強を経験している中、中高一貫校の子たちは経験がないまま大学受験に突っ込んでいくのです。

それって、結構キツいと思いますよ。

 

他には推薦で大学に進学したいと考えている場合です。

確かに推薦で大学受験を受けるのは、合格する可能性も高いですし、早めに受験勉強を終わらせることができます。

 

しかし、内申点を高めにしておかなければならないわけですから、高校3年間はしっかりと勉強を続けないといけないのです。

高校3年間を頑張ったご褒美に推薦で受験ができるわけですから、決して楽な道のりではありませんよね。

 

人生においてもそうですが、楽な道のりなどはありません。

楽をすればするほど、それは後で残念な形で返ってくることになるのです。

努力を怠れば、それだけの報いを受けることになるのですよ。

 

子どもの将来を案じることは大事なことですが、子どもに苦労をさせないようにするのは間違っています。

「若いうちの苦労は買ってでもしろ」というように、若いうちはあえて苦労させた方がいいんですよ。

 

どんな苦境にも対抗できるだけの胆力を身につけさせたいなら、歯を食いしばって乗り越えたという経験が必要だと思いますよ。

強い子というのは、そうやって養われると思いますからね。

 

別に苦行をさせろと言っているのではないですからね。

試練を避けながら通るのは辞めた方がいいですよってことです。

あえて目の前の試練を乗り越えさせて、その経験を元に成長していってもらいたいですね。

 

 

それでは、今日はこの辺で。