人の振り見て我が振り直せとは、
他人の行動を見て、良いところは見習い悪いところは自分の振る舞いを反省し、直すべきところは改めよという教え
です。
うちではこの言葉を大事にしています。
うちの塾では、テスト前に塾に来て3時間の自習を課しています。
テスト一週間前の水曜日から3回は塾に来て、この自習をしてもらうのです。
なぜ、わざわざ塾に来て勉強させるのか、それは周りに頑張っている子がいるということを知ってもらうためなんです。
例えば、家で勉強したとします。
そこで行われるのは自分との戦いとなります。
意思が強ければそれなりに集中して勉強することができるでしょうが、大半の子は誘惑に乗っかってしまい勉強に集中できません。
そして、比較するのは兄弟姉妹のみとなります。
家族が勉強熱心でその背中を見て行動できるのであれば、問題なく勉強できるでしょう。
人の行動に触発されて動くことは家族でもできるからです。
しかし、これも家族に勉強熱心の子がいるかどうかで変わってきます。
上の子が勉強熱心でなければ、下の子がそれを見て行動を振り返ることはないでしょう。
むしろ率先して真似をしてしまうので、同じように遊んでしまうのではないでしょうか。
他には友達と勉強するってヤツです。
まぁ、これも勉強することはないでしょうね。
そもそも、これを言い出す子というのは、自分を律して勉強できない子なんです。
でも、親が口喧しく勉強しろというものだから、なんとか勉強した証拠を残したいんですね。
そう考えて周りを巻き込んで勉強しようと提案するわけです。
誰かの家に集まって、もしくはファミレスなどの外で勉強をするわけですが、集中して勉強することはないでしょうね。
百歩譲って図書館などで勉強するのであれば、場所が場所だけに少しは集中して勉強できるかもしれません。
ただ、基本的に精神力が貧弱な子が集まっているのですから、勉強は続かないでしょうね。
結局、1人で勉強していくのが最大の効果を生み出すわけで、それができなければ成績は上がってこないのです。
では、どうやって1人で勉強するのか。
それもとても大変なことです。
まず、家で勉強するだけでは難しいでしょう。
目標がしっかりとしているならまだしも、自分を律して勉強できる子なんて本当に少ないことと思います。
うちの塾ではそれをなんとかするために、塾に来て勉強をさせているのです。
塾に来ても1人で勉強することには変わりはありません。
自習中は私語厳禁なわけですから、1人で黙々と勉強するしかないんですから。
ただ、周りが同じように頑張っているのですから、自分も頑張らないといけないでしょう。
1人だけでは勉強ができなくても、みんなといっしょなら勉強できると思うのです。
そして、こうした勉強を頑張る子たちの環境に身を置くことで、それが当たり前のことだと思ってもらえたら最高ですね。
学校や家では勉強するのが当たり前のことなんだと感じることはできないでしょう。
当たり前だからやるのであり、当たり前のことだから楽になるんです。
勉強は辛いものではありますが、みんなと分かち合ってできれば、そこまで辛いものではないと思いますよ。
来週がテストにはなりますが、ラストスパートをかけて頑張ってもらいたいですね。
それでは、今日はこの辺で。