基本的に勉強というのは、難しくなっていくものです。
取り組みやすい分野はあるものの、どんどん難しくなっていくのが普通なのです。
であれば、点数を上げ続けるのは至難の業ということになります。
うちの塾生もほとんどの子が成績を上げますが、上げ続けられる子は一握りです。
まぁ、テストの成績というのは、天井がありますから無限に伸ばし続けるのは不可能なんですけどね。
高得点で維持できているのであれば、成長していることになるのでしょう。
特に数学、英語、国語という主要3教科は徐々に難しくなっていきます。
時期的にやる内容は固定されていますが、1年生よりも2年生の方が、3年生になれば一番難しくなるのです。
英語なんて、中1で分からなくなったら、もう終わりますからね。
基礎力がない子は、どんどんわからなくなっていくわけです。
例えば、be動詞と一般動詞の違いが分かるかどうかです。
ほとんどの子がここでつまづきます。
英文で一番大事な品詞が動詞であり、その動詞の区別ができなければ英文の構造を理解できないでしょう。
そもそもが英文のルールはbe動詞の文と一般動詞の文に分かれているわけで、一つ一つのルールがわからなければ、否定文も疑問文も作れないでしょう。
厳密にいえば助動詞の文もあるのですが、そのルールまで加わると頭は混乱するでしょう。
be動詞の文というのは、be動詞を使っている文すべてに適応できるわけですから、be動詞が何かを理解しない子は、同種の文法を理解できないってわけです。
一般動詞も同じで、一般動詞が分からなければ、三人称単数のsも理解できないですし、一般動詞の過去形も理解はできないでしょうね。
同様に助動詞の文のルールが分からなければ未来の文を理解することができませんし、ひいては現在完了の文も理解できないでしょう。
このように英語ほどつながりが強い教科は他にありません。
中2で本格的に助動詞の種類や不定詞、比較級などを習いますが、これらを理解できるのは基本文が理解できている子に限られます。
なぜなら、この内容の文法は、文の基礎の上に成り立っているからです。
このように英語は中1内容が一番大事であり、そこでつまづいている子がいきなり理解できるようにはならないのです。
これは高校生になっても続いていきます。
大学受験でも英語は避けることはできませんしね。
英語ができないということは、もう大学受験を諦めるレベルなんですよ。
何が言いたいのかというと、勉強はできるかぎり始めた方がいいってことです。
難しくなってから慌てて塾に入れても手遅れであることが多いんです。
ちなみに、英語に限っては中1になってからでは遅いと思います。
中1になる前にはある程度の文法事項はマスターしておいた方がいいでしょう。
特に単語を書くことについては、早めに慣れておいた方がいいでしょうね。
勉強は始める時期が大事になっていきます。
手遅れになってからでは、どれだけお金をつぎこもうが成績は上がっていきません。
早めに覚悟をもって子どもの教育の第一歩を踏み出してくださいね。
それでは、今日はこの辺で。