偏差値はご存じでしょうか?
進学校では模試を定期的に受験するわけですが、そのとき各教科の点数とともに偏差値も表記されます。
その偏差値を見れば、自分が模試の受験生の中でどの位置にいるのかがわかるわけです。
偏差値は50が基準となり平均点をとっていることとなりますので、50で真ん中にいるということになります。
しかし、この偏差値ですが、中学生用の模試と高校生の模試では状況が異なるのです。
中学生用の模試は成績上位から下位の子まで受けることになります。
成績下位の子たちは点数がとれませんので、全体の平均点が下がってしまいます。
そのため、偏差値50の価値は下がってしまうのです。
とはいえ、塾に通っているような子しか模試は受験しませんので、そこまで軽いものではないですけどね。
仮にも塾に通っているわけで、それなりの成績をとっている子が多いでしょうから。
一方で、高校生の模試は主に進学校の子たちが受験をします。
普通高校の子や職業高校の子は受験すらしないのです。
進学校の子たちですから、それなりの学力を持っている子ということになります。
そのため、平均点は中学生用の模試とは比べものにならないほどに高くなっているのです。
とはいえ、模試の難易度も相当高いので点数自体は低くなっているのですけどね。
それでもその難易度の問題を解けないと点数は上がらず、偏差値も低いということになります。
そして、模試の種類によっても異なってきます。
例えば、ベネッセが実施している進研模試ですが、この模試は進学校のほとんどが採用し、普通高校でも実施しています。
そのため、母数に成績下位の子たちも含まれるので、平均点は下がり偏差値が高めに出てきてしまうのです。
一方で、河合塾模試だったり、駿台模試などは一部の進学校しか採用していません。
この種類の模試は純粋に大学を目指している子たちしか受験していませんので、平均点は高くなり偏差値がとりづらくなっているのです。
進学校に通っているなら、注目したい模試は後者のような模試であり、実際に大学受験と同様の舞台で戦うことができるでしょう。
つまり、進研模試で偏差値をとるのは当たり前のことで、合わせて河合塾模試レベルでも高い偏差値をとることが要求されるのです。
そして、難関大学とされる、GMARCHレベルの大学は偏差値が60代です。
その偏差値60とは、上位15.87%に入っていることになります。
これは6人中1人のレベルであり、選ばれし者しか入ることができない領域なのです。
箱根でよく見かける青山学院大学は上のAに該当する大学であり、そんな大学に合格するためにはそれなりに頭が良くないと無理なのです。
まぁ、駅伝で走っている子はほとんどがスポーツ推薦でしょうから、その大学に所属しているからといって全員が全員賢いことにはならないんですよね。
地名度の高い難関大学は目指すべき目標とされることが多いですよね。
しかし、この地域の高校からその難関大学に受けるのは至難の業です。
そもそもこの地域の高校の偏差値が高くても60前後です。
しかも、これは中学生用の模試から算出されたものですから、高校生用の偏差値60と比べてもかなり低いものなのです。
すなはち、自分が通っている高校が偏差値60あるからといって、大学も偏差値60レベルのところに行けることにはならないのです。
冒頭に話をした通り、中学生と高校生の偏差値は同価値ではないんですよ。
まぁ、勘違いして考えられている方が多いですけどね。
偏差値60程度の高校では、真ん中くらいの順位では行けても偏差値55帯の大学でしょう。
それでも全体の30.85%にはいるのですから、十分に優秀なんですよね。
難関大学に受かるためには、進学校であっても上位20%にはいないといけないでしょう。
それでも、15.87%内が狙えるってだけで、合格できるかはわからないんですよ。
高校に入るということがゴールではありませんからね。
難関大学に行きたいのなら、死に物狂いで勉強しないと無理ですからね。
これから高校受験に向かう中3生の人たちも、覚悟して高校に進学して下さいね。
選ばれし者になりたいのなら、それに見合った努力が必要なんですからね。
それでは、今日はこの辺で。