大学入試では推薦入試の本番を迎えています。
高校入試でも早いところなら12月には推薦入試などがあり、面接が実施されるところもあるでしょう。
私も以前いた塾で採用に携わったことがあるのでわかりますが、面接って短期間でその人となりを見ないといけないんですよね。
とはいえ、短期間であるがゆえに、正確には人となりが測れない場合も多いです。
そんな短期間ではあるものの、面接では人と違う優秀なところを見てもらう必要があるのです。
他の受験生とは違うのだと証明しないといけないのです。
面接官は基本的に一日で数十人の面接を行います。
同じような質問を受験生にしていくわけですが、ほとんどの子が型通りの答えをしてくるのです。
本屋にいけば面接に関する本はたくさんありますからね。
それを見ながら、面接の質問を想定して答えを作るのですから、ほとんどの受験生が同じような答えをするのは当たり前のことなんです。
しかし、それでは他の受験生と同じになってしまい、埋もれてしまうんです。
試験官も同じような答えに辟易していますからね。
つまらない回答をする子を合格にしようとは思わないのです。
もし、受験生全員が同じような答えしかしないのであれば、テストの点数と成績表だけで合否が決まってしまうでしょう。
どの受験生も同じ答えをしているのですから、優劣を決めるのはその子が出した点数しかないのです。
であれば、面接の答えは本に書かれているような内容ばかりではダメなんです。
一般的な回答は誰だってできるわけですからね。
ましてや、文章をあらかじめ決めて、それを暗記して面接に臨むなんてあるまじき行為です。
もし、文章を丸暗記して面接に臨めば、その子は回答を話すときに目を泳がせながら覚えたことを思いだそうとするでしょう。
言葉に抑揚はなくなりますし、目が泳いでいますから面接官と目が合わなくなります。
当たり前のことですが、面接官の目を見ながら話をするのは、面接の鉄則ですからね。
目も合わせられないような子に好感を持つはずはないのですから。
話す内容をあらかじめ決めるのは正しいことですが、それはどんな内容を話すのかにとどめておくべきです。
大事なことは暗記したことを披露することではなくて、質問に対して自分の言葉で回答することなのですから。
そして、質問の回答で大事なことは、自分オリジナルのエピソードが話せるかどうかです。
何度も言いますが、面接官は同じような回答に飽き飽きしています。
みんな同じようなことを話すのですから、そういう感想を持つのは当たり前のことです。
逆に、自分しか話せないような回答が出てきたらどうでしょう。
試験官は興味を持って聞いてくれるんじゃないですかね?
ましてや、追い質問などが来たら最高ですよね。
完全にその生徒の印象は試験官の中に焼き付くことでしょう。
では、どうやってエピソードを話せばいいのか。
それは、自分の半生を振り返ることを行えばいいのです。
大学受験なら高校生活を、高校受験なら中学生活を思い出しましょう。
必ず、自分を成長させてくれるようなエピソードがあるはずです。
それが具体的であればあるほど、試験官は面白いと思って聞いてくれるでしょう。
面接に勝つためには、試験官の印象に強く残らないとダメなんですよ。
だからといって、奇抜な話をする必要はないですよ。
自分がどんな人間なのかをしっかりとアピールできるような回答を用意することが大事なんです。
良い面接というのは、試験官に興味を持ってもらうことです。
もし、試験官が楽しそうに話しをしてくれたとしたら、それは面接成功の合図ですよ。
最低でも集団に埋もれてしまうことはないでしょう。
面接に臨む上で、上記のことを意識してみましょうね。
もちろん一般的な回答も用意してくださいね。
すべてが自分オリジナルだと、それはそれでやり過ぎですからね。
それでは、今日はこの辺で。