夏期講習10日目です。
以前の私は正しい勉強法で正しい量の勉強をすれば絶対に成績を上げられると考えていました。
今でもそれは変わらないんですが、それはある一定の条件が必要だということがわかってきたんです。
学校教育はよくできていて、学校の先生の力量に左右されるものの、きちんと勉強していればある程度の成長は期待できるんです。
授業のペース的にも子どもの頭の成長に合わせていますし、無理がない程度の速さなんですよね。
しかし、それにも関わらず全く勉強してこなければマズいです。
例えば、学校の授業中、問題を解かされても解かなったり、宿題が出されてもやらなかったり、挙げ句の果てには先生の話を聞かなかったり・・・
こういう特殊なサボり方を延々と行っていたとしたら、その子には勉強の素質が全く身につかないことになるのです。
基本的に塾は学校の授業について行けなくなった子が来るものです。
学校の授業にきちんとついていけていれば、それなりに成績はとれますからね。
塾が必要になったということは、成績が壊滅的なんでしょう。
ただ、それでも毎日真面目に学校に通い、真面目に授業を受け、それなりに宿題をこなしていれば、たとえ学校の授業に遅れたとしても追いつくことは可能になります。
それは、その子自身が、頑張って学校の授業に追いつこうと頑張ってきたからなんですよね。
頑張ってはいたけど、学校の授業がわからなくなってしまった。
それは学校の先生だったり、学校のクラスの雰囲気だったり、友人関係だったり、色々な要因が考えられますが、その子にとって不可抗力だったりするんですよね。
単なる子どもの才能だけの話ではないんです。
外部の要因によって、その子の頑張りを無にしてしまうことがあるんですよ。
それでも、塾に通えばそういう子の成績を上げることは容易です。
もともとの勉強量は十分にありますし、やる気もあるわけですからね。
これで成績が上がらないなら、よっぽどひどい塾だと思います。
一方で、勉強からひたすら逃げてきた子は成績が上がることはないです。
そもそも、大事なことを習得せずにここまで来てしまっているわけです。
具体的にいえば、九九ができない子が中学の数学ができるわけがないんです。
分数の計算ができない子も、図形の公式が言えない子も、計算ドリルを頑張らなかった子も数学ができるようにはならないのです。
さすがに最低限の基礎力はないと、中学高校と高度になっていく勉強には対応できません。
それでも、本人のやる気や行動力があれば、なんとかなる場合もなくはありません。
ただ、そもそも基本的な計算ができない子に数学の計算問題をひたすらやらせても、それは拷問並みに心が折れる作業になってしまうでしょう。
たとえてみれば、英語力が全くない人に、延々と英語のリスニングをしてもらうことと同じでしょうか。
いくら耳が慣れていけば英語がわかるようになるよと言っても、英語の基礎がない人にはそれは不可能です。
今の私はハッキリと塾に入れれば成績は上がるとは限らないといえます。
成績が上がるのは、それなりにしっかりと生きてきた子だけなんです。
幼少期からサボり続けてきた子は、いくら塾に入れてもいくらお金を積んでも成績なんて上がらないんですよ。
きちんと子どもを勉強させてくださいね。
勉強をしない子は、将来苦労することが目に見えているのですから、勉強をさせないのは子どもの将来をつぶしますよ。
今後、社会情勢はますます過酷になっていきます。
生き残れるのは、自らが考えて行動できる子だけになっていくでしょう。
怠惰な子どもがどういう末路になるのか、しっかりと考えることも大事だと思いますよ。
それでは、今日はこの辺で。