昨日、とある中1生と話をしました。
それは先日終わった定期テストについてでした。
その子は定期テストに明確な目標を決めており、それを目指して日々勉強していました。
しかし、詰めの甘いところがある子で、そこを何度も注意していたんです。
結果が返ってきたタイミングで、その結果について聞いたところ、目標点数を大幅に下回る点数しかとれていませんでした。
その子の表情はかなり曇っていましたね。
悔しそうな顔をして、定期テストの点数を教えてくれたんです。
感想を聞いてみたら「悔しい」と吐き出していました。
私はこれこそが勉強へのモチベーションなんだと思います。
この子は中学に入ってから、高得点をとり続けていました。
しかし、ここに来て点数が下がり始めてしまったんです。
それもそのはずで、学年が終わりに近づけば勉強内容も難しくなるのです。
しかも、この子は詰めが甘い子です。
ミスをそのままの状態にしてテストを受ければ、そりゃ高得点は難しくなるわけなんです。
ただ、私は点数よりもこの子が発した「悔しい」という言葉の方が大事だと思います。
テストの結果が悪くて「悔しい」と思う子は、何人いるでしょうか。
そして、その気持ちを持つのはどういう子なんでしょう?
そもそも中1でテストに対して熱い気持ちを持っている子が少ないんじゃないですかね。
それは、勉強に対して前向きな気持ちで取り組んでいないからなんだと思います。
この子は点数こそ下がってしまいましたが、勉強への意欲はますます強くなったんです。
それは日頃からテストに向けて努力をしてきたからに相違ありません。
大事なことは勉強への意欲です。
意欲がない子には未来はありません。
人は欲で行動するものなんですから。
うちの塾生の多くは私によって点数を意識するように指導されます。
どれだけ努力してもテストの点数が上がらなければ意味はないのです。
点数至上主義は一見すると汚く映るかもしれません。
しかし、努力を測るものさしは点数しかないのです。
であれば、数字にこだわることは大事なことなんだと思いますよ。
この子は最後に「このまま順位が下がったままではいやだ」と言っていました。
次も同じように点数がとれないかもしれませんが、点数をとるためにはどうしたらいいのかを考えるきっかけにはなったと思います。
今後の飛躍を期待したいところですね。
それでは、今日はこの辺で。