以前の大学センター試験までは数学は暗記教科と言われていました。
解法を暗記し、その解法通りに問題を解くと高得点がとれたのです。
だからこそ、過去問を解くことに意味がありました。
過去問で出てくるパターンを少し変えて出題するのがセンター試験の流れでしたので、とにかく過去問を解く、大手予備校の予想問題集を解く、それでなんとかなったのです。
だからこそ、平均点は70点付近までいくことが多かったんですよね。
大きなミスを犯さない限り、失敗することが少なかったんです。
しかし、今や思考力が問われる時代です。
共通テストでは単なる暗記ではどうにもならないようになりました。
今年の平均は去年よりはおちついたものの、以前厳しい水準のままです。
私も指導がてら共通テストを解いていますが、まさに数学の根幹ともいえる内容を問われています。
教科書の公式が問われるのですが、単純にその公式の使い方を問われるのではなく、なぜその公式が成り立つのかを問われるようになっているのです。
これはあくまでも教科書レベルではあるのですが、教科書に書かれている公式がなぜそうできたのかを聞いてくるのです。
まぁ誘導に沿って解いていけばいいのですが、それでも本質を理解していない子には厳しい問題になるでしょう。
結局、今の共通テストは生半可な努力ではどうにもならないということです。
高3になったら受験勉強を頑張る!!という人は多いでしょうが、各学年の定期テストで手を抜いたツケは必ずまわってきます。
そもそも算数が得意な子でないと、高校数学は解けないかもしれません。
なぜなら、算数こそ数学の本質であり、その簡単なレベルでの理解が甘いと数学を解く勘というものは育たないのです。
私は小学校時代から算数を頑張り始めました。
小学生の高学年から公文に通い始め、中2まで続けましたが、そこで計算力を養いました。
計算力がつくと、学校の授業はかなり簡単に感じられるようになるんですよね。
だからこそ、中学生時代から高校生まで数学はずっと好きな教科でした。
しかし、それでも大学入試レベルをスラスラ解けるレベルまではいけませんでした。
私自身そこまでの学力がなかっただけなんでしょうけどね。
とはいえ、数学が得意といえる当時の私でも共通テストは解けないと思います。
それだけ今の共通テストは数学が苦手な子をつぶしに来ているといっても過言ではありません。
このブログでは何度も書いていますが、国公立大学に進学したいなら共通テストの成功はかかせません。
共通テストで成功するためには、小学生時代から積み重ねがどうしても必要になりますよ。
それでは、今日はこの辺で。