中2生の数学は図形の証明に入っています。
この証明、中学生が数学を嫌いになる一位の分野じゃないのかなと思います。
数学なのに、言葉で説明しなきゃいけないわけで、国語が苦手な子にとっては地獄そのものです。
私も学生時代は嫌いでしたし、数学が好きな子でも証明は嫌いなんじゃないでしょうか。
ただ、この証明、きちんと教えると言葉の勉強になっていいんですよね。
そもそも証明は、読んでいる相手にきちんと説明しなきゃいけないものですから、わかりにくい説明はしてはいけないんです。
これって将来的には仕事でも活用できる考え方だと思うんですよね。
例えば、会議の資料などを作成するときですが、これって読んでくれる人にわかりやすくまとめないといけないですよね。
図や表を使って、もしくは画像や動画を入れながら、わかりやすい資料にしていくことが大事なんですよね。
とくに、プレゼンでは資料のまとめ方がとても大事になりますよね。
クライアントに認めてもらえなければ、仕事にならないわけですし、仕事がとれなければお金を稼ぐことはできません。
別に資料だけではなく、相手に説明するときにもこの考え方は大事になります。
後輩に教えるときや上司に報告するとき、きちんと説明できないと、仕事ができないヤツというレッテルを貼られてしまいます。
ありとあらゆる場面で、文章で説明する証明という分野は、大事なスキルを鍛えてくれるんだと思います。
もちろんのことですが、国語が苦手な子にとっては、文章を書くことも難しいですし、問題の意味を捉えることも難しいです。
しかし、ある程度は型が存在しますから、その型通りに書けるようになると、徐々に書けるようにはなるんですけどね。
私が生徒に指導するときは、なぜそう書かないといけないのかを指摘しながら丸付けをします。
「この書き方では、読んでくれる人は混乱しちゃうよ。」
「なんでそうなるのか、理由を説明してあげないとダメなんだよ。」
「こういう流れで書いてごらん。こうやって書いていけば、相手は○○のように考えてくれるから、親切だよね」
私の証明の指導はこういった言葉が出てきます。
あくまでも証明は相手に理解させるものです。
相手が分かってくれるように、こちらもしっかりと言いたいことを伝えないといけないんです。
このように指導するようになってから、証明が苦手な生徒が少なくなってきました。
きちんと「なんで」を説明してあげれば、納得しながら理解できるようになるんですね。
今後も生徒にわかりやすい指導を心がけていきたいですね。
それでは、今日はこの辺で。