語弊がないように先に伝えておきますが、これは授業をしないとか、塾の取り組み自体をしないとか、そういうことを言っているわけではないです。
そうではなくて、お金をいただいている対価は行うとしても、それ以上はやらない方がいいということなんです。
私が思うに、塾が生徒に過保護にすればするほど、生徒自身の成長を妨げることになるのです。
塾はあくまでもきっかけ作りを行うだけです。
後は生徒が自分で行動していかないといけないのです。
本来、勉強とは孤独なものです。
自分1人の力でやり遂げないといけないのです。
それを良かれと思って手助けをすると、その子の独創性をつぶしてしまうことになるのです。
進学校にいる上位10%の子というのは、基本的に塾や予備校に頼ることはしません。
そういう子は自分で考えて行動した方が、良い成果を生み出すことを知っているからです。
塾や予備校を利用したとしても、それは授業を聞いて問題の解き方を教えてもらうだけです。
それ以外は自分で試行錯誤して実行していくので、塾に頼らずとも成績を上げていけるのです。
私がいた以前の職場では、生徒のために行動することを大事にしていました。
しかし、生徒のために行動すればするほど、優秀な子が育たなくなっていったんです。
むしろ軟弱な子が多くなった印象があります。
その原因は、生徒を塾に依存させたからです。
生徒を塾がないとダメなように持って行く・・・そうすることで、塾に縛り付けることができるというわけです。
まぁ、ほとんどの塾がこのように動いているので、前の職場がことさら異常なことをしているわけではないんですけどね。
ただ、こういう塾で指導されていくと、どんどん子どもはダメになってしまうのです。
理想は塾に通っていたとしても、成績を上げたのは自分のおかげなんだと思ってもらうことです。
成績は塾が上げるのではなく、自分で上げるものなんですから、生徒自身がそう思わせるように塾は動いていった方がいいのです。
全国にある優秀な塾は、授業が立派なのではなく、生徒に勉強させる姿勢が立派なんです。
とにかく、生徒に勉強させる・・・塾がやるのはそれだけです。
そのときに、生徒が勉強するものを用意したり、やり方を指示したりはしません。
今回、うちの塾も塾内定期テストなるものを実施しましたが、生徒に伝えたのはテスト範囲とその範囲の学校ワークをやれということだけです。
これを受けて行動する者は、成長することができるでしょう。
一方で、こういう機会を与えても、結局何もしない子は成長しませんけどね。
最終的にうちの塾は生徒の行動を促すことしかやらなくなります。
そのためには生徒面談をしたり、ある程度強制して勉強をやらせたりはしていきます。
もし、手取り足取りの指導をお望みなら、他の塾に行くことをオススメします。
うちは、なるべく放置を目指すこととしますので。
それでも、うちのやり方を支持してくれるのであれば、頑張って子どもを成長させていきましょう。
引き続き、子どもを家で勉強させるように育てて下さいね。
それでは、今日はこの辺で。