夏期講習21日目です。
私は生徒を指導するとき、なるべく答えを伝えないようにしています。
生徒が解いている姿をじーと見て、どうやってその問題に取り組んでいるかを眺めます。
もちろん、答えをすぐに教えてあげたくはなるのですが、あまりにも早く答えを教えてしまっては、その子のためになりません。
最終的には自力で解けないといけないわけですからね。
なるべく答えを自分で出してほしいわけです。
生徒が何も手が動かず、これは放っておいても答えは出ないなと思ったら、ヒントを出します。
ここでも簡単には答えは教えません。
考え方の道筋を示してあげて、自力で解くように促すのです。
ここで答えが導け出せれば良し、導け出せないのであればようやく解き方を説明します。
ここまで引っ張ると、生徒もかなり考えているので、私の解説がすんなり頭に入ることになります。
私が見たいのは、生徒がどういうアプローチで問題に挑んでいるのかです。
何もせず、ボーと考えている子は、自力で問題を解くことは難しいです。
一方で、手を動かして考えている子は見込みがあります。
自分なりに工夫して解こうとする姿勢は、とても貴重なのです。
こういう子は100指導しなくても大丈夫です。
50・・・いや、30を教えればあとは自力で考えて答えを出すことができるでしょう。
そもそも、100指導されないと答えが出せない子というのは、テストで点数はとれません。
これは補助輪がないと自転車が乗れないことと同じです。
その状態では、いつまで経っても自力で自転車を走らせることはできませんよね。
塾講師にとって、見守るというのも立派な技術です。
ほったらかしはマズいですが、過保護もマズいのです。
適度に手を貸してあげることが、指導の上では大事になってくるんですよ。
それでは、今日はこの辺で。