先日、小5の算数を指導していたときです。
1学期最後の内容である「合同な図形」に関して指導していたんですが、その作図方法がちょうど三角形の合同条件に合致しているですよ。
それを見て、小学生に「これが三角形の合同条件だよ」とか、「合同な図形の条件はこの作図方法を満たさなきゃいけないんだよ」とか、今教えた方がいいのかなと逡巡しました。
まぁ、結論は教えなかったんですけど、この先に何を学ぶかを知っていると、現段階で指導するべきかに悩むことはあるんですよね。
これって塾講師あるあるなんだと思います。
塾講師は幅広い学年を指導しますからね。
こういう悩みってあると思うんです。
ただ、学校の先生は決まった学年の子たちしか指導できないので、こういう経験は少ないんじゃないでしょうかね?
小学校の先生が中学校に赴任することもあるので、そういう学校またぎでの指導は起こりうるとは思いますけどね。
普通は学校またぎで指導することはないでしょうね。
現在とある高校では、高1生にデータの分析を指導しているそうなのですが、その先生方は中3ですでに習っている箱ひげ図について、細かく説明したそうなんです。
今年の高1から学習指導要領が改訂されているので、本来は高校で習うはずだった内容を中学で指導するようになっているのです。
高校の先生方はそれを知らなかったからなのか、すでに中学で習っている分野の指導をしているのです。
もしかしたら念のために指導しているのかもしれませんけどね。
私たち塾講師は、長年同じ生徒を指導することがあります。
小学生のころから高校生になるまで、ずっと指導しているなんてことがあるんです。
ですから、受け持った生徒たちには、なるべく先を見据えた指導をするようにしています。
例えば、中2の一次関数や中1の方程式の文章題などです。
この分野って、高校に行っても必要になってくる知識なんですよね。
だからこそ、中学生のうちに得意になっておいて損はないんですよ。
もちろん、高校入試にも出てくる範囲ですからね。
しっかりと指導しておけば、後々やっておいて良かったになるんです。
英語だってそうですね。
英語には中学生だから、高校生だからという垣根はありません。
ずっとつながっているものですから、中学生に指導するときだって、高校の内容を意識して指導した方がよっぽどいいんです。
勉強はつながっているものですから、塾のように長年面倒を見られるところで指導した方がいいんですよね。
今の勉強が少しでも先につながっているんだと意識させられればいいんですけどね。
とはいえ、そんなに記憶力がいい子もいませんけどね。
ちなみに、長年塾にいる生徒に関しては、その子がどこでつまづいたのかを私は記憶しています。
たまに昔話で、「前はこの分野できなかったのにね~」と生徒と話すくらいですからね。
これも担当者がバラバラな塾ではありえないことかもしれませんけど。
もし、通われている塾が長年通うことができる塾なら、先を見据えて指導してくれていると思います。
その塾でしっかりと力をつけて、将来の目標に届くようにしていきたいですね。
それでは、今日はこの辺で。