高校生に数学を指導していると、生徒の勉強不足が目に余ります。
数学・英語・国語(特に古典)は基礎教科であり、毎日勉強することが推奨されます。
なぜなら、この主要三教科は毎日勉強することで考え方が磨かれていくからです。
社会や理科のような暗記科目は一時期の頑張りで何とかなりますが、主要三教科は短期間の勉強では成果が出ないのです。
しかし、それを生徒に話しても、まぁ勉強してくれませんね。
だから、毎回数学の授業であきれる状況が生まれてしまうんです。
もちろん、しっかりとやっている子もいますけどね。
ただ、それでも正しい勉強方法で勉強している子は少ないですね。
数学も英語も古典もそうですが、なぜそうなるのかを考えながら学習をしないといけません。
数学の問題を解くとしても、わからないからといってすぐに解説を見てしまう子は、数学ができるようにはならないでしょう。
数学に苦手意識がある子は、そもそも何も思い浮かばないというケースが多いですからね。
毎日勉強していればそんなことにはならないのですが、こればかりは幼少のころまで遡ったところに原因があるんですよね。
小学生のころに算数が苦手だと、高校まで数学が苦手になるケースは多いです。
というか、ほとんどがそうじゃないでしょうかね?
逆に小学生のころに算数を苦にしない子は、勉強そのものが得意になるケースが多いのです。
すべての勉強の基礎は算数にあるといっても過言ではないでしょうね。
国語ができることも、もちろん好ましいのですが、国語ができても数学はできるようにはならないですからね。
数学的能力は演算能力であり、それこそ頭の回転を速くすることができる能力ですしね。
では、もうすでに数学が苦手な子が得意になるためにはどうしたらいいのでしょうか。
1つは毎日勉強することです。
学校で進んだ分だけ、家で演習をするのです。
授業があったその日のうちに復習をすれば、よっぽど難しい分野ではない限り、問題は解けるでしょう。
それを毎日こなすことで、数学の知識のとりこぼしを防ぐのです。
そもそも数学は授業で理解したからといってできるようにはなりません。
自分で解けるようになって初めて、テストで解けるようになるのです。
もう一つは、自分でひたすら考えることです。
図形が絡む問題なら、問題文の通りに図が書けないといけません。
グラフが絡む問題なら、座標平面上にグラフが書けないといけないのです。
図やグラフを問題文の通りに書ければ、問題文が何を解いているのかがわかりますからね。
そうしてから、じっくり解法を考えていくのです。
ただ、いくら考えた方がいいとは言っても、長時間考えるのは考えものです。
せいぜい5分でしょうかね?
その時間くらいは解法を考える時間に充ててもいいのではないでしょうか。
とはいえ、数学は一旦苦手になると、得意になるまではかなりの努力が必要です。
しかし、諦めずに数学を解き続けると、ある瞬間にいろいろなことが分かるようになってくるのです。
今まで点で覚えたことをつないでいって、線にしていくことができれば、数学の能力はかなりのものになります。
苦手だった頃がウソだったかのように数学が解けるようになるのです。
ただ、それまでの道のりは長いものになります。
大事なことはめげずに頑張り続けることです。
必ず才能が開花すると信じて、毎日コツコツ頭を働かせていきましょう。
それでは、今日はこの辺で。