偏差値というのは、平均点をとっていると50になり、それを超えると60、70と増えていきます。
逆に平均点を下回ると40、30と下がっていくのです。
以前は学校のテストでも偏差値が導入されていましたが、偏差値教育には弊害があるとのことから偏差値という数値は一時なくなりました。
ただ、最近はちょこちょこと公教育の場でも見られるようになってきましたかね。
実力テストの成績表にも表示されるようにはなってきているので、時代は変わったのかもしれません。
まぁ、以前から業者テストや、模試などでは偏差値が表示され続けていたので、学力を測るものさしとしては優秀な数字なんですよね。
周りと比べて優秀なのかどうかは、偏差値を見れば一目瞭然なわけです。
例えば、この近辺の子たちが行く鹿島高校は大体偏差値が48程度となっています。
つまり、50を切っているので、平均よりも少し低いランクの高校ということになります。
ちなみに、佐原高校で偏差値58程度、鉾田一高・市立銚子で55程度となっています。
偏差値は変動はあるものの、最高は75程度とされているので、まぁまぁ優秀な高校といえるでしょう。
とはいえ、県下の最高峰の高校である水戸一高や土浦一高などは偏差値が70を超えますので、比較するのもおこがましいといったレベルなのです。
言い換えれば、この地域の学力は所詮そんなものといったところなのです。
大学でいえば、早稲田・慶応などが偏差値70越え、GMARCHと呼ばれる文系私大のトップクラスが偏差値60程度となっています。
であれば、佐原高校に行けばGMARCHはめざせるのではないかと淡い期待をもつことでしょう。
しかし、高校の偏差値と大学の偏差値はそもそも基準が異なるのです。
基準が異なれば、ものさしの価値も変わります。
それは、どういうことなのかというと、平均を求めるための母数が全く異なるのです。
高校はそれこそ、ピンからキリまでの生徒がテストを受けています。
そこから出される平均点はまさに中学生の平均なのでしょう。
だからこそ、その偏差値は普通に考えることができるのです。
しかし、大学は違います。
そもそも偏差値が出る模試というのは、進学校クラスの高校でしか実施していません。
つまり、大学を受ける子たちが定期的に受けるテストなのであって、それなりに優秀な子が受けているのです。
ということは、平均点は高校生全体の平均点ではなく、大学を目指しているものの平均点ということになるのです。
そうなると、同じ平均でも高校生の模試で出てくる平均点というのは、かなり高いものとなるのです。
このように平均が異なれば、偏差値50の扱いも変わってきます。
中学生の偏差値はそのまま真ん中という価値ですが、高校生の偏差値というのは進学を志す子の中の真ん中ということになるのです。
では、先ほどの大学の偏差値はどのように考えるべきなんでしょう。
偏差値58程度の佐原高校の子が、偏差値60程度のGMARCHレベルの大学を受験するのは受かる可能性があるのでしょうか?
答えは簡単ですね。
受かる可能性はほぼないのです。
もちろんそれは佐原高校の真ん中のレベルの子がという意味です。
普通に佐原高校に通っている子が、GMARCHレベルの大学に行けるわけもないんです。
もちろん、上位層の子は違いますよ。
佐原高校の上位層の子であれば、偏差値60程度のGMARCHだけでなく、偏差値70程度の早稲田や慶応といった最上位レベルの大学にだって手が届くかもしれません。
高校の偏差値と大学の偏差値は全く異なるものと考えてください。
そして、国公立大学と私立大学の偏差値も全く異なるものなんだと思って下さい。
まぁ、それについては、ここでの説明は割愛しますけどね。
気になる人は調べてみることをオススメします。
色々なデータとなる数字は見方によって、いろいろな解釈ができます。
しっかりと中身を吟味して、表面だけにとらわれることなく、しっかりと理解してもらいたいですね。
それでは、今日はこの辺で。