昨日は茨城県公立高校入試の試験日でした。
一夜明けてさっそく問題を見てみましたが、その内容に愕然となりました。
とある生徒から「問題が変わっていた」と連絡をもらっていたので、問題傾向が変わっていたことは知っていましたが、まさかここまで変わるとは思いませんでした。
まさか記述問題をすべてなくしてくるとは・・・
確かに、去年の入試で採点ミスがあったことは知っています。
その記事はこちら⇒朝日新聞発表
だから、今年は記述問題が少なくなると予想していましたが、まさかすべてなくしてくるとは思いませんでした。
あれだけ生徒に記述問題をやらせたのに、それをゼロにするなんて・・・
数学でも計算問題が3年ぶりに復活しました。
これに関しても、あれだけ記述問題をやらせてきたのに・・・という怒りがあふれます。
記述問題を多くすれば、採点に偏りが生まれ、ミスが起こりやすい。
なんてことは誰が考えたってわかります。
しかし、記述問題をあれだけ、たくさん出題してきたのですから、少々のミスで方針を変えるなと言いたいです。
中学生に指導している側は、いろいろな問題を想定して対策をとっていきます。
コロコロ、コロコロと方針を変えられたら、迷惑しかありません。
うちの塾は中3生に過去問をやらせるのですが、膨大な記述問題の採点を1人1人やってあげないといけないのです。
そして、文章を書くコツを伝え、なぜそういう文章を書かないといけないのかを指導するのです。
それを1人1人こなすのは、かなりの重労働なんですよ。
きっと中学校の先生も忙しい時間を割いて、作文対策やら記述問題対策やらをして上げていたと思います。
そういう努力をすべて水の泡にされたのです。
まぁ、生徒自身にいろいろな考え方を身につけてもらったわけですから、ムダではありませんけどね。
しかし、必死になって受検に合格しようとしている中学生をバカにしているとしか思えません。
所詮はお役所仕事なんでしょうか?
あまりにも方針がブレブレでお話になりません。
来年度に向けてまた受検指導をしないといけないのでしょうが、何を予想すればいいのかがわかりません。
せめて次に何かを変えるなら事前に説明があっても良いような気がします。
問題内容は教えられないのは当たり前だとしても、問題形式を教えることはできるのではないでしょうか?
私は従来の方式に戻すべきだと考えます。
入試問題が変更される前は、かなりバランスのとれた良い入試問題だったのですから。
採点の労力はかなり大変だということは重々理解していますが、だからといって記述問題をすべてなくすのは考えものです。
茨城県教育委員会には、自分たちのメンツにこだわるのではなく、中学生の気持ちに立って問題を作成してもらいたいと切に願います。
それでは、今日はこの辺で。