うちの今年の中3生は優秀な世代なので、塾の課題は自由度を高く設定しています。
今までは日割り課題を出し、毎日何をすればいいのかを指示していました。
今年は自由度を高くし、課題のペースは本人たちに任せて、課題の範囲だけを指示するようにしました。
すると、もともと努力家の子たちはその範囲を徹底的に勉強するようになりました。
上限を決めていないので際限なく勉強するのです。
ノルマを与えられればそれ以上やろうとはしなくなります。
こういう努力ができる子にとっては、自由度が高い課題の方が成績を伸ばせるのです。
しかし、指示をされないとなかなか動けない子にとっては、自由になるとどうしていいか分からなくなります。
いわゆる指示待ち人間というやつです。
自分でどう行動していいかがわからないのです。
そうなると、途端に動けなくなってしまいます。
やる気はあってもそこから動けなくなってしまうのです。
どちらかというと男子に多いですかね。
指示された方が楽・・・細かい指示だとなおさらいい・・・
みたいな子にとって自由度の高い課題は大変なんでしょうね。
ただ、自由度の高い上限のない課題は、自分で考える力を養うことができます。
ゆくゆくは大学を目指すときは、何を勉強すればいいのかを自分で考えて行動できないといけません。
そうしないと、大学受験はクリアできないでしょう。
私の理想は中学で塾を卒業しても自分で考えて行動できる子を育てることです。
自分で考えて行動できるようになれば、たいていのことは他人に頼らずとも自分でできるようになるでしょう。
私はそういう子を育てたいのです。
とはいえ、受験まであと少しです。
指示を出されないと行動できないなら、指示を出すしかないでしょうね。
まずは高校受験を突破しないことには話が始まりませんからね。
それでは、今日はこの辺で。