入試問題というのは、基本問題から応用問題まで幅広く存在します。
それなりに偏差値の高い高校を狙うなら、基本問題での取りこぼしをしないようにするのは当たり前のことで、応用問題まで解けるようにならないといけません。
応用問題も教科によって異なります。
英語や国語、社会のような文系科目にそこまで難しい問題は出ません。
しっかりと用語を理解して暗記さえできれば、解くこと自体はできると思います。
しかし、数学と理科はそうはいきません。
数学の図形問題や理科の計算問題には、ある程度ひらめきがないと解けないような問題が出題されます。
それこそセンスが問われるような問題ですが、簡単には解けない問題というのが存在するのです。
こういう問題を解けるようになるためには、それなりに難しい問題に慣れていくことが必要になります。
仮に指導したとしても、そのやり方や考え方を伝えるだけになります。
それだけでは、自力で解くことは叶わないでしょう。
自分でその考え方を使って問題を解いてみないことには、そういう難問が解けるようにはならないのです。
授業中、生徒が解けないで困っている姿を、私は端から「あそこに気づけば解けるのにな・・・」と悶々としながら見ています。
ある程度悩ませてからヒントを出し、それでも解けなければ解き方を指導します。
生徒は「あ~」と言いながら理解はするのですが、その後、宿題で同様の問題を解かせても解けていないことが多いのです。
そこから粘って考えて、理解を深めてくれればいいのですが、そこで諦めてしまうと考え方が身につかないんですよね。
だからこそ、諦めずに何度も挑戦することが大事になるんです。
そして、同じような問題を解き続けていくと、考え方が少しずつわかってくるんです。
決して入試の難問というのは、天才じゃなきゃ解けないものではありません。
どんな子でもコツさえつかんでしまえば、解けるようになるのです。
そのためには、浴びるように問題を解き、とにかく考え抜くしかありません。
入試本番までは後100日程度です。
そこまでに思考力を身につけるかどうかは、どれだけ粘って考えられるかどうかです。
毎日、考え抜きましょう。
まだまだ時間は残されていますから。
それでは、今日はこの辺で。