基本的にうちの塾は成績表が出たら持ってくるように指示しています。
定期テストは絶対に持ってこさせるのですが、実力テストは任意です。
とはいえ、持ってくるのが当たり前なんですけどね。
私は見せられた成績にケチをつけることはありません。
それはあくまで結果であり、もう取り返しのつかないことですから、次のテストに向けて反省さえすればいいのです。
だから、生徒が成績表を持ってきても、その成績に怒ることはありません。
私「あれ、今回は国語の点数はどうしたの?」
生徒A「時間配分を間違ってしまって・・・」
私「そっか、じゃあ次のテストでは時間配分に気をつけてみなよ」
私「お、結構できたんじゃない?順位もいいし、このままなら○○高校は合格できるよ」
生徒B「そうなんですかね・・・(不満顔)」
私「(あ~不満なんだな)もしかして、点数に不満なの?本当の目標は○○点なんでしょ?」
生徒B「あ・・・はい、そうです」
私「ありゃ、いつもより調子が悪かった?」
生徒C「数学が難しくて・・・」
私「そっかぁ、でもこれからの実力テストは難しくはなっていくだけだからね、このレベルに対応できないとダメだよ」
最近、生徒と交わした会話の一部です。
生徒が実力テストの結果を持ってくる度に一言二言アドバイスをします。
よほど悪い点じゃないかぎりは叱ったりはしませんね。
まぁ、全員が全員、成績表を持ってきてはいませんけどね。
持ってくるのは、やる気がある子ですかね。
やる気がない子は持ってきなさいと言わないと持ってきませんから。
本当は成績表を見せることなんて嫌なんだとは思います。
不満な結果を見せるのは、苦痛でしかないですからね。
もしかしたら怒られるかも・・・と思うのも仕方のないことですしね。
しかし、どれだけ不安だとしても、私に見せることを恐れないのは立派なことです。
向上心がある子はアドバイスを欲しがるんですよね。
自分をいかに高めることができるかを常に考えているのですから、当たり前の行動なんでしょう。
一方で、成績を見せずにビクビクしている、もしくは成績表を見せることを忘れている子は成長するのは難しいでしょうね。
現実から逃げていても何も変化はありません。
テストが返却されても自己完結して「次があるさ」と考え、次のテストが迫ってくるときには前のテストの結果を忘れ、同じ失敗を続ける・・・
これが何度も続き、時間が経ってみて結果を見ると、もう目も当てられない結果になっている。
人に見せるということをサボった結果、このような悪循環が始まってしまうんです。
これを自分で止めるのは難しいでしょう。
誰も悪循環に陥っていることに気づいてくれないんですから、自分で直しようもないんです。
人は弱い生き物ですからね。
辛い状況に立ち向かおうとはしないんです。
しかし、ここが成長する子と成長しない子との分岐点になるんでしょうね。
中3生は実力テストを毎月のようにやっています。
その成績を親に見せないのは論外、塾に見せないのも良くはありません。
必ず第三者が介入してその成績がどう変化しているのかを注視してあげてほしいですね。
それでは、今日はこの辺で。