勉強ができない子には、まず考え方を覚えてもらうことから始めます。
そもそも勉強ができないから塾に来ているわけですからね。
考え方を教えてあげないと、問題が解けるわけもありません。
しかし、ある程度、成績が上がってきて、自分の力で勉強ができないといけない状態になったら、私は極力教えることを控えるようになります。
すべてを私が教えてしまうと、生徒自身が考えることを放棄しますからね。
あまり丁寧に教えすぎるのも良くはないのです。
特に、中3生は受験生ですからね。
自分で考える力を養わないと、入試問題を解けるはずもないのです。
だからこそ、最初の説明をしたら、私は問題が解けるまでノータッチになります。
採点時も「いや、それじゃダメだね」と言うだけで終わりにします。
その後、その子が解き直したことを確認して、再度採点しに行きます。
それでも間違っていたら、「じゃあ、ヒントをあげる・・・」と言って、少しずつヒントをちりばめます。
それを三回くらい繰り返し、それでも解けないなら私が解説するのです。
「塾なんだから教えてあげればいいのに」と思いますよね。
でも、それではいけないんです。
生徒は楽して解法を聞いてしまうと、すぐに忘れてしまうんです。
一方で、生徒に苦労させてから解説すると、その内容は生徒にしみこむのです。
染みこんだ内容はなかなか忘れませんからね。
だからこそ、考えさせます。
そんなに簡単に解説はしてあげないのです。
もちろん、時と場合によっては、すぐに解説することもありますけどね。
ただ、高校に入ってからの勉強は中学よりも圧倒的に難しくなるわけですから、中学ごときの問題が解けないのはマズいと思うのです。
私が想定しているのは、高校でも勉強を頑張ってもらって、希望の大学に進学してもらいたいと言うことですからね。
そのために、できることを生徒にしていこうと思います。
それでは、今日はこの辺で。