水曜日は恒例の中3生の課題テストの日です。
テストは一週間の課題の成果を見るものですが、それ以外にも狙いがあります。
それは、衝撃的な間違いをさせることです。
生徒がテストが終わると、私にそのテストを持ってこさせます。
そして、すぐに私は採点をし、合格・不合格を記しながら、生徒に返却します。
その後、不合格のテストは自分でやり直しをさせます。
このとき、教科書やテキストを調べてもいいことにしています。
しかし、人に聞くのは無しです。
人に頼らずに問題の解き方を考えさせるのです。
何度も調べても答えが出ないときは、さすがに私が教えます。
ちなみに、合格のときでも、くだらないミスをしているときはやり直しをさせます。
基本問題で間違っているのは、そのままにしておくのは良くないですからね。
結局、そうやって穴が大きくなって、取り返しがつかなくなりますので、些細なミスでもその場でやり直しをさせるのです。
そうやって、生徒にどこが理解不足なのかを知ってもらっているんですが、その中でも生徒が勘違いして覚えていることは徹底的につぶします。
例えば、今日は化学反応式がテスト範囲だったんですが、間違った子たちは「→」を書くところを「=」を書いていたんです。
せっかく、考え方がわかっていても、表記の仕方が間違っていれば丸がもらえません。
特に、優秀な子なのに、そのミスをしているときは、念入りに注意します。
そういうミスを繰り返せば、どんどん点数は下がってしまいます。
それでは、どんなにがんばろうが点数は頭打ちになってしまうのです。
他にも、数学の計算問題で「±」を書き忘れて、ほとんど間違いになってしまった子がいます。
いつもはそんなミスをしない子なのですが、今日に限ってそんなミスをしたのです。
私は容赦なくバツをつけ、その生徒に返しました。
きっとその生徒はショックだったに違いありません。
しかし、そのショックを経験することが大事なのです。
人は衝撃を受けたことは覚えようと心がけます。
「二度と間違えないようにしよう」と心に決めるのです。
そういう経験はテストでないとできません。
普段の授業ではそういう衝撃は与えることはできませんからね。
このように毎週テストをすることで、少しずつミスへの意識を高めていくんです。
生徒たちは成績を上げようと頑張っているわけですからね。
そういう子たちには、このやり方は効果的なんですよね。
今年は特に鍛えがいがある子たちが多いですから、しっかりと鍛えていきたいと思います。
ミスがなくなっていけば、確実に点数はのびていきますからね。
それでは、今日はこの辺で。