数学を苦手とする子は、計算方法の説明を受けると途端に顔色が悪くなります。
活発な子は「えぇ、無理なんだけど・・・」と泣き言を言う始末です。
しかし、それは最初だけの話です。
計算というのは、徐々に慣れていくものなので、最初は難しいと感じても徐々に簡単だと思えるようになるのです。
もし、簡単だと思えていないのであれば、単純にそれは演習不足なだけです。
何度も練習して、体が勝手に反応できるまで計算は反復練習をしなくてはいけないのです。
こういう力を「暗黙知」というらしいです。
言葉で説明できない知識ということらしいですが、計算とはまさにその暗黙知によってなされるべきなのです。
計算過程を書いていくと、体が勝手に動いてしまう・・・
いちいち考えることなく、スラスラと計算過程を書いていく・・・
そのくらい自動的に計算ができるようにならないと、その計算方法をマスターしたことにはならないのです。
「暗黙知」の例として自転車に乗る方法があります。
自転車は一回乗れるようになってしまえば、どれだけ年を重ねようと、どれだけブランクがあろうと、乗れてしまいますよね。
これを言葉で説明しろと言われても難しいですよね。
なんとなく、自転車に乗れてしまうんですから・・・
これを計算でも、できるようになれというのです。
最初は難しいと感じるのは、計算力不足ということでしょうが、それでも何度も練習していればできるようになるのです。
ただ、これは正しい計算方法を教わらないとダメです。
なぜそうなるのかまで含めて理解をしていかないと、その原理はすぐに頭から離れてしまうからです。
逆に原理さえ理解できていけば、その原理は他の計算にも応用可能ですので、どんどん算数・数学が得意になっていくことでしょう。
勉強の核は算数・数学にあると言われています。
この教科ができる子こそ、勉強ができる子だと言われるのです。
まずは、基本中の基本である計算力を身につけましょう。
これは誰しもが身につけることができる能力です。
自転車に乗れない人は(多分)いないでしょう?
計算ができない人も実はいないんですよ。
正しく反復練習をして、計算が自然とできるようになるレベルまで自分を上げていきましょう。
それでは、今日はこの辺で。