うちは講習毎に、確認テストを生徒に課しています。
主に英単語テストですが、それ以外にも理科・社会も若干出しています。
その英単語テストの中身は、曜日とか数字とか月とか、不規則動詞の変化とかになっています。
こういうのは学校がお休みになる、こういう時期に覚えさせないと覚えるタイミングがないんですよね。
それを講習毎に何度もテストします。
例えば、不規則動詞の変化表に関しては、中2の春期講習、夏期講習、冬期講習の3回、そして中3でも3回実施するので、中学生時代に計6回も覚えることになります。
こうすれば時間が経って忘れても、もう一度覚えるチャンスがあるので、どんどん頭に刷り込むことができます。
ある中3生の子は昨日不規則動詞の変化表をスラスラ書いていました。
一番時間がかかるものでもあるので、ほとんどの子が最後までテストを受けないのですが、もう何度も覚えている中3生にとっては楽勝だったのでしょう。
ただ、途中で入塾した子や、いい加減に覚えてきた子にとっては大変な作業です。
そもそも自分で暗記をしようと思わない限り、学校でもそんなテストはやってくれませんから、暗記する機会がないんですよ。
暗記をしたことがない以上、苦労するのは仕方がないですね。
そうこうして暗記が起動に乗ってくると、ようやく英語ができるようになってきます。
英単語を暗記すればするほど、英文の内容を理解することができます。
そして、英文の内容がわかるようになると、英文の構造も理解できるようになるのです。
英単語の意味がわかってくると、その単語がどんな働きをしているかが分かってきます。
大事なのはその英単語が「動詞」かどうかを判別できるかどうかです。
英文の構造を理解するキーになるのは、「動詞」ですから。
どの単語が動詞なのか、そしてその動詞が「be動詞」なのか「一般動詞」なのかを判別できなければ英文の構造は全く理解できないでしょうね。
中1の頃にしっかりと勉強をしてきた子なら、その違いについても理解しているかもしれません。
しかし、中1の頃の勉強が足りず英語が苦手になっているとしたら、中2から勉強しても理解するのに時間がかかるでしょうね。
学校の英語教育は「暗記重視」から「表現重視」に変わっています。
しかし、根本的に英単語の暗記が必要なのは変わらないんです。
英語で表現しようとしたときに、単語がわからなければ英文なんて書きようがないのですから。
ですが、学校では英単語を暗記させること自体を放棄しています。
それよりも会話をさせたり、英文を書かせたり、とにかく表現を覚えさせるのです。
ちなみに、学校教育だけで英語が話せるようにはならないでしょう。
むしろ以前の教育法よりも今の方が英語ができない子が増えているように感じます。
そもそも国語力もなくなってきているのが現代の子たちなのですから、英語だけができるようになるはずがないんですけどね。
英語はコツコツと時間をかけ理解をしていくしかありません。
暗記して意味を完璧に覚えて、それから英語の問題を解けるように訓練していきましょう。
早めに始めなければどんどん不利になってしまいますからね。
それでは、今日はこの辺で。