とある中3生がこんなことを嘆いていました。
「先生、社会の勉強したのに、点数がひどかった・・・」
私は「そりゃそうだろうね」と返しました。
実はこの生徒、学校ワークを終わらせたのはテスト直前で、ワークを繰り返し解くなどはできていませんでした。
自分なりに勉強したとは言っていましたけどね。
2,3日前に頑張ったところで点数なんてとれないんです。
自分なりには頑張った・・・でも結果が出なかった・・・
こう思う生徒はたくさんいるんです。
塾に言われたことができていなければ、成績は絶対に上がりません。
ましてや塾に言われた通りやっただけでも成績が上がらない子もいるんです。
今まで勉強してこなかった子の多くが、どのくらい勉強すれば成績が上がるのかが分かっていません。
そりゃそうですよね。
だって、勉強の経験がないんですもの。
経験がない子は少し努力しただけで成績が上がると勘違いしてしまうんです。
世間にはこれ以上勉強できないっていうほど勉強している子がいるのに。
どのくらい勉強したらテストの点数がとれるようになるかは、一回のテストを経験しただけではわかるようになりません。
何度も失敗して初めてわかるようになってくるのです。
素直な子ならすぐに理解はできますが、頑固な子は一年かかってもわかりません。
しかし、大半の子が一回の挫折で諦めてしまいます。
勉強自体が苦しいわけですから、あんな苦しい思いをしてもいいことがなかったとなれば、また挑戦しようとは思わないのです。
才能がある子なら少しの努力で成功することもあるでしょう。
過去にはそういう子たちもいました。
ですが、大半の子は才能なんてもともとないんです。
そういう子は少し頑張ったところで成績なんて上がりません。
人以上の努力をしなければ成功はしないんです。
それなのに周りと同じか、それ以下の努力では成功できるはずがないですよね。
以前のブログにも書きましたが、塾が提示している勉強量は最低限のものです。
最低それくらいはやってもらわなくてはいけない・・・そういう基準だということを知ってくださいね。
これ以上できないというくらい勉強をしてみましょう。
それでも成果が出ないのであれば、対策を講じる必要が出てきます。
成果が出ないのは、単純に努力不足なだけですからね。
保護者の方々には理解していただきたいですね。
ちなみに、テストで高得点をとっている子の勉強量の一例を書いておきます。
定期テスト一週間前から、平日は3~4時間、土日は最低でも6時間くらいは勉強してますよ。
ぜひ、自分の子の勉強量と比べてみてくださいね。
それでは、今日はこの辺で。