塾に頼ってしまう子というのは、塾の授業や塾の学習計画に乗っかってしまうことです。
塾の授業は学校の授業よりもわかりやすいのですから、塾の授業を頼ってしまうのは仕方がないことかもしれません。
しかし、この時点でこの子には勉強の才能が乏しいことになります。
塾の授業はわかりやすくはあっても、それと成績上昇とは関係がありません。
自らが参考書を読んで理解する力があってはじめて、その子は自ら勉強できるようになるのですから。
塾の学習計画にどっぷり浸かってしまうのも問題です。
塾の学習計画は最低限度のものが多いです。
うちの塾も最低このくらいは勉強してもらわなくてはいけないとして、最低限の条件を提示します。
例えば、生徒向けのお知らせには「2時間以上の勉強を毎日しましょう」と書いていますが、これは最低2時間ということで、それ以上勉強してくれてもいいということを示しています。
この表記を2時間でいいんだと考えてしまう子は、ただ塾の学習計画に頼ってしまっているだけです。
自分の実力や目標と照らし合わせて、どのくらいの勉強量が妥当なのかは、自らが考えていかないといけないのです。
もし、2時間では足りないと考える子がいたら、その子はそれこそ3時間でも4時間でも勉強するようになるのです。
こういう子は成績が伸びます。
私の予想以上の成績の伸びを見せてくれるのです。
一方で塾を利用する子というのは塾のいい部分だけを利用しようとします。
例えば、塾の授業ですが、わかりやすい部分はそのまま受け入れます。
しかし、わかりにくい部分は自分の解釈を入れていくのです。
つまり、授業だけがすべてとは考えないのです。
宿題を解くときなどは、自分なりの解釈で問題を解いたりもしていきます。
自分なりに仮説を立て、問題を解きながら検証していくのです。
そして、それでも分からなければ質問をしてきます。
しかも理解できるまで何度も質問をするのです。
以前の教え子の中には、質問して理解したいがために私を追いかけ回した子がいますし笑
塾の学習計画に関しても同様です。
塾の学習計画は軽くこなしながら、それ以上の勉強を平気で行います。
先ほどの毎日2時間の勉強という計画なら、2時間の勉強を行った後、自分で追加の勉強を行うんです。
いい意味で、塾の言う通りにやっていないんです。
こういう破天荒さなら、私も喜んで支持しますね。
単に成績を上げるのであれば、塾に頼っても利用しても、どちらでも達成できるでしょう。
しかし、もう一歩成長していきたいのなら、塾を利用できるようになったほうがいいですね。
ちなみに、上記の二つの型は、どちらもいい例なんですよ。
悪い例なのは「塾に反抗する子」です。
塾の言いつけを全く守らない・・・塾の授業を聞かない・・・そして、そもそも成績を上げる気がない、というのは論外ですね。
高みを目指すなら、人の言いつけをそのままの形で受け入れないようにしましょう。
何事も工夫して臨むことができれば、この先も問題なく進むことができると思いますよ。
それでは、今日はこの辺で。