語彙力の不足・・・これが読解力の低下につながります。
とにかく言葉を知らないんです。
言葉の意味を知らないんです。
そんな状態で本を読んだところで、その本が何を書いてあるかを理解することはできません。
じゃあ、どの程度知らないのか・・・?
以前こんな会話がありました。
「明日の次の日ってなんて言うんだっけ?・・・じゃあ、昨日の前の日は・・・?」
「えっ、なんだっけ・・・?」
これは中学生二人の会話です。
質問している方も大概ですが、聞かれている側も答えられていないという現実・・・
驚かれるかもしれませんが、こういう中学生はかなりいるんですよ。
もし心配なら我が子に聞いてみてください。
(まあ、このブログを熱心に読んでいる方のお子さんなら答えられないなんてことは無いと思いますが・・・)
このように言葉を知らないというのは、本が読めないことにつながります。
実際、上記の二人は本をじっくり読むことができないでしょう。
何せ文章が伝えようとしていることが理解できないのですから。
ちなみに、これをすぐになんとかすることはできません。
語彙力というのは、言葉を覚えたころからコツコツ学んでいくものです。
急に色々な言葉を教えたところで、それを吸収することはできないでしょう。
とはいえ、上記の二人は能力が低いわけではないんですよ。
授業の内容を吸収する能力は十分にありますので、口頭で教えてあげればちゃんと理解はできるのです。
ただ、自分で勉強することは厳しいでしょうね。
自分で勉強するというのは、教科書の内容が読み取れることが前提になります。
そもそも勉強というのは教わらないでもできるものなんです。
わからないことは調べればいいことなので、どんどん調べて頭に知識を入れていけばいいんです。
しかし、もし調べたとしても書いてある内容がわからなかったら、その内容を理解することができなかったら・・・それでは勉強ができないですね。
テストの点数も上がりませんし、誰かに教わらないと何もできない子になってしまいます。
そういう子たちは塾を辞めてしまえば、成績はどんどん下がってしまうのです。
学習内容が膨大になる高校生にもなると、勉強について行くのは難しいでしょう。
そして、大人になって自ら勉強しようと考えても実行に移すことができなくなるのです。
高校生でもこんな子がいました。
「参考書で言っていることがわからない・・・」
実は、この子は問題は正解が出せているものの、なんでその答えになるかは分かっていない子でした。
それだと定期テストのように範囲の狭いテストなら点数はとれますが、一方で模試では点がとれなくなってしまいます。
問題はなぜそういう答えになるのかがわからないと、本当にできたことにはならないのです。
私は授業中に参考書を読ませて、自分なりに理解させる特訓をしました。
とりあえず参考書を読ませてその答えの理由を調べさせ、それから私に説明させます。
もし、説明できなかったら、私が代わりに説明してあげるのです。
しかし、この子は参考書の説明を理解し、私に説明することができていました。
この子の場合は、今まで試したことがなかっただけなのです。
勝手に自分でできないと決めつけ、理解するのを諦めていたのでしょう。
このように参考書もしくは教科書を読んでも理解できないのは、勉強ができないということになります。
人に説明されないと理解ができないのは、その子のやる気の問題でもあるのです。
最低でも中学生のうちに、教科書や参考書を読んで自分で理解することを練習しないとダメでしょうね。
夏期の間は、中3生には課題を出しますが、そこで調べる力を身につけないと行けません。
ゆくゆくは塾を離れ自分で勉強しないといけないのです。
それを想定して、今からできることをやっておきましょう。
勉強はやらないと何も生み出しません。
まずは勉強をやってみることです。
根気よく続けていけば、必ず光が射し込んできますよ。
それでは、今日はこの辺で。