塾に入りたての子には、懇切丁寧に説明していきます。
塾のルールも覚えてもらわなければならないので、できなくても叱ることなく、根気強く教えていきます。
慣れてきたら、ルールに関しては、もう説明しません。
「もう知っているよね?」という態度で生徒と接します。
これで守れていないようなら、容赦なく叱ることとなります。
ルール違反もしなくなり、勉強の姿勢が身についてきたと思ったら、徹底的に勉強をやらせます。
とにかく長時間の勉強をやらせて、勉強の体力を身につけさせていくのです。
このとき、勉強方法のアドバイスも行い、その子に合った勉強方法を身につけさせていきます。
間違った勉強方法で長時間勉強したとしても、成果が上がらなくなるので、間違った勉強方法は続けさせません。
こうして、勉強方法に関しても何も問題がなくなれば、後は自分の意思で勉強すればよくなります。
こうなると、私からは何も言うことがありません。
実際、こういう子は自分で行動するようになるので、私の指示はいらなくなるのです。
この状況まで生徒を育てることができれば、塾を卒業しても構いません。
今後は自分の考えをしっかりともって行動すればいいだけですし、私からのアドバイスは邪魔になります。
私の理想の生徒の育て方がこんな感じです。
大体、高2までにこのような境地まで育てるのが理想です。
そこまで育てることができれば、一人で何でもできるようになるでしょう。
しかし、高2まで手がかかる状態が続いたなら危険だと思います。
大学に行くことも将来を決めることも、自らの考えがない子は選択を誤る可能性があるからです。
もし、ここで親が進路を決めてしまうとしたら、その子はその後も自立することはできなくなるでしょう。
ある意味、親の呪縛から抜け出せなくなるのです。
勉強をするというのは、その子の選択肢を広げることになるのです。
将来を見据えて育てていくことは、とても大事なことです。
将来、我が子がどんな風に育ってほしいか?
その答えを持つことは、子育てにおいて大事なことだと思いますよ。
それでは、今日はこの辺で。