完全に静かな空間で勉強するのと、騒音までいかないと雑音がある環境で勉強するのであれば、後者の方が集中できます。
これはテレビに出演している東大生も言っていることですし、私自身も音楽を聴きながら勉強したり、ファミレスで勉強した方が効率が良かった経験があります。
うちの塾でも音楽を聴きながらの自習は許可しています。
その代わり、スマホで音楽を聴くのは推奨していません。
もし、勉強を音楽を聴きながらやりたいのであれば、ポータブルの音楽再生機器で音楽を聴くべきでしょう。
スマホは勉強の阻害にしかなりません。
LINEが入ってくれば、その中身を見たくなるでしょうし。
ゲームの通知とかがくれば、ゲームをしたくなります。
そもそも勉強している机の近くにスマホを置くべきではありません。
何かを調べたいからといって、スマホをいじるのも止めさせるべきです。
勉強ができない子が調べものをするのは、2、3時間勉強しても一つあるかないかです。
ということで、音楽を聴きながら勉強するのはアリですが、スマホでそれをするのはやめた方がいいでしょう。
子どもが勉強しやすいようにと思うのであれば、音楽だけを聴ける機器を買ってあげてくださいね。
とはいえ、音楽を聴きながらの勉強といっても限界はあります。
それは、思考力を問われる問題を解くには、音楽も邪魔になるということです。
作業的に勉強できるのであれば音楽を聴くのはアリなんですが、考えるときは音楽が騒音と化します。
本来勉強というのは、考えて問題を解かなければいけないものなんです。
そうしないと、一向に思考力が鍛えられることもありませんし、実力テストの問題などを解くこともかなわないでしょう。
それなのに、ずっと音楽を聴いて勉強しているというのは、思考力が必要な問題を解いていないか、それとも音楽を聴きながら解いてしまっているかのどちらかになります。
高校に絶対合格したいと考えるのであれば、思考力の必要な問題から逃げることはできないでしょう。
ずっと音楽を聴いて勉強しているようなら、子どもに声をかけてみてください。
「頭を使う問題ってやっているの?」と。
以前も語りましたが、「楽」して勉強しようとするのが子どもです。
頭が疲れるくらいまで考えた勉強をさせないと、入試本番で痛い目にあいますよ。
それでは、今日はこの辺で。