これは塾の講師ならわかると思いますが、今の子は教科書が読めないんですよね。
今の子って教科書の文章が何を言っているのかわからないのです。
特に社会や理科の教科書を読んでも理解できない子が多いです。
昔と比べてだいぶカラフルになり、絵や図でまとめられ、マンガが書かれていたりして、教科書はかなり進化を果たしてきたというのに、学生たちはどんどん退化してしまったのでしょう。
そもそも教科書で学べないものが、家で自学することは不可能です。
学校の授業だけですべてを理解できるならいいのですが、学校の授業だけではどうしても知識の抜けが出てしまいます。
その場合、教科書を読むなどして不足している知識を補わなければ高校入試の問題を解くのが難しくなるでしょう。
教科書で勉強できない子には特徴があります。
それは、「学校の授業がわからないから、○○ができない」と文句を言うところです。
社会や理科というのは、十分に教科書で勉強することができます。
しかし、教科書を読もうともしないで、勉強ができないのを学校のせいにするのは、教科書を読む能力がないからかもしれません。
逆に教科書を読むことさえできれば、すべて独学で勉強ができるようになります。
学校の授業をまじめに聞いていなくても、家で教科書を読んでしまえば解決するのです。
誰かに教わらなくても勉強ができてしまえば、塾なんて通う必要がないんです。
実は、この教科書を読む能力というのは、高校に行ってから真価を発揮します。
高校の勉強というのは、学校の授業だけで間に合いません。
大学受験を経験した人ならわかると思いますが、大学入試の問題というのは、学校で教わらないことを平気で出してくるのです。
大学受験には、それ専用の勉強方法というのがあるのです。
それを経ないと、大学の一般入試で合格することは不可能でしょう。
学校の勉強だけ頑張っていても、推薦で大学に行くならまだしも、一般入試を突破して大学に受かることができないのです。
勉強ができないと悩んでいてどうにかしたいと考えているのなら、まずは教科書を熟読しましょう。
とにかく何度も何度も読みなおして、隅々まで理解するようにしていきましょう。
ちなみに、教科書を読むことを極めると、教科書はボロボロになっていきますよ。
ボロボロになるまで読み込むことができれば、最低限の知識は身についているでしょう。
社会と理科は自分の努力でなんとかできるものです。
そして、大学に行きたいなら、教科書を読むことを極めましょう。
中学生のうちにやっておけば、将来にきっと役立ちますからね。
それでは、今日はこの辺で。