塾講師の仕事の中には、毎年毎年繰り広げられる生徒の意識改革が入っています。
生徒の意識を変える、今までのダメダメな意識を変えるのです。
これは、毎年、新しい生徒に会うたびに行われています。
すんなり意識が変わってくれればいいのですが、頑固な子やこじらせてしまった子はなかなか意識が変わりません。
1年以上時間をかけても変わらない子は変わりませんし、結局塾にいる間に変わらなかった子もいます。
一方で、素直な子はすぐに意識を変えてくれます。
私の言うことに耳を傾け、何が正しいのかをきちんと受け止めてくれるのです。
でも、それがうまくいくのは私との意思疎通ができてからですね。
意思疎通ができていなければ、変わることはありません。
生徒の行動の間違いを指摘し、納得させ、説得し、改心させるのです。
そのためには、信頼関係が構築されていないといけません。
生徒を時には褒めてあげて、時には叱り、時には認めてあげる。
その無限かと思われるような作業を繰り返して、生徒を変えていくのです。
一朝一夕で生徒が変わるわけではないんですよ。
しかし、一回変わってしまえば、後は楽そのものです。
もうしつこく生徒に干渉しなくても、生徒は自動的に動いてくれるようになります。
自然と動いてくれるのですから、私もストレスを感じることはありません。
では、今年起こった生徒の意識改革の一例を発表しますね。
ケース① 小学生のころからうちにいる生徒A君
なかなかルールを教えても実行できないA君。
忘れ物が多く、勉強に対する意識がどんどん下がってきていました。
何度私がテコ入れをしても、びくともしない生徒でしたが、今年やっと変わる兆しを見せてくれました。
私に言われる前に正しい行動ができるようになりましたし、忘れ物も極端に減ってきました。
変わったきっかけはテストの結果に対する叱責です。
塾内定期テストの結果が悪く、私に成績に対する意識の低さを叱られたのです。
何度も叱ってきたのですが、今回の叱責はタイミングが良かったのかもしれませんね。
やっと私の言葉が少しは伝わったのではないかと思います。
とはいえ、まだまだ油断はできないですけどね。
ケース② 今年度入塾したBさん
他塾で成績が上がらないからといって、うちに転塾したBさん。
最初は、塾のペースについてくるのに精いっぱいでした。
徐々に塾に慣れ始めたある日、勉強したくない!と不満をたらすようになりました。
その中で行われた塾内定期テスト。
この子の理科の成績はズタボロ・・・この子は、私に叱責され、勉強していないことがどれだけマズいのかを実感しました。
そして、定期テスト前の現在、毎日、塾に来て自習しています。
本来3時間でいいはずの塾の自習時間が4時間程度になり、家でも勉強するようになりました。
とはいえ、まだまだ幼い子なので、今後の動きがどうなるかが心配ですけどね。
上記の2つのケースはたまたまうまくいったケースです。
しかも、まだ発展途中ですしね。
今後どうなるかわかりません。
ただ、どちらも私の叱責がきっかけで変わったのです。
タイミングのあった叱責は人を変えるきっかけになるのです。
まだまだ当塾には意識を変えなくてはいけない子が多いです。
成績を上げるためにも、生徒の意識変革を今後も頑張ろうと思います。
それでは、今日はこの辺で。