うちの塾には他塾から転塾した子が多いです。
基本的には「成績が上がらないから」という理由でうちに来ています。
そして、今年度も他塾からの転塾生を受け持つことになりましたが、その生徒に変なクセがあることに気づきました。
それは、計算に関することなんですが、計算過程の途中式が順を追って書かれていないのです。
途中式は一応書いているのですが、順を追ってみてみるといきなり暗算が始まってたり、計算途中が省かれたり、計算の流れが変になってしまっているんです。
計算の流れが変なんですから、どうしても計算間違えが多くなります。
そして、計算過程がめちゃくちゃなので、見返してもどこで間違えたかがわかりません。
計算力がないわけではないのですが、正確性がないので点数が下がってしまうのです。
「よく計算間違えするでしょ?でも、何で間違えたかはわからないんじゃない?」とその生徒に問いかけると、
「はい、そうなんです。よく間違えるけど、何でかはわからないんです・・・」と答えていました。
計算に苦手意識を持っている子の多くが、計算過程を丁寧に書かない傾向があります。
順を追って確実に計算していけば、計算問題を間違えるはずはないんです。
でも、これって前の塾でしっかりと指導していないからいけないんです。
もしくは、集団授業の塾だからかもしれません。
集団授業の塾の場合、一人ひとりの生徒を見れていないことが多いです。
私も集団授業で教えていたことがあるのですが、そのとき個別指導ほど一人ひとりを見れていたかは自信がありません。
変なクセがついたままでは計算問題の間違えをなくすことができませんので、最初はやり方の修正から入ります。
計算過程を省かせないように、丁寧に書くことを強制していきます。
しかし、ここで問題が出てくるのです。
今まで散々間違った方法で計算を続けていたので、変なクセが身についてしまっているのです。
そして、変なプライドまで持つ子すらいます。
今までそれでやってきたんだから、今さらやり方を変えたくないと思ってしまうんです。
そういう子にはとことん間違えてもらい、今までのやり方ではダメなんだということを自覚してもらいます。
その後、正しいやり方を刷り込ませて、正解率を上げていくのです。
こういう子に強引なやり方で接するのは逆効果になることが多いんですよね。
他塾での在籍期間が長い場合、間違ったやり方が身についてしまっているかもしれません。
その場合は、転塾したとしても、点数が上がるまでに少し時間がかかるかもしれませんね。
でも、正しいやり方が身につけば、点数は少しずつ上がってきます。
もし今の塾に不満があるのなら、早めに転塾することをおススメします。
塾をコロコロと変えるのはよくないことですが、不満が解消されないならその塾に留まるのは危険かもしれません。
それは、うちの塾も例外ではありません。
うちの塾が合わないと感じられたら転塾をおススメしますよ。
そうならないように私も頑張らなきゃいけませんね。
それでは、今日はこの辺で。