普段から家で怒られ続けている子に、私も説教したりすることがあります。
でも、そういう子に説教をし始めると、死んだ目に変わります。
私が投げかけた言葉が、全然耳に入っていないのがわかるのです。
これは、普段から怒られ慣れてしまっているため、説教が始まると意識をOFFにするのです。
つまり、聞いているフリをするわけです。
その方が、説教は早めに終わりますからね。
生徒が聞き流し始めているなと気づいたら、私は少し黙りこみます。
その生徒が反応するまで待つのです。
そして、反応したら間髪入れずに「今、先生が何を言ったのかを言ってみな」といいます。
そうすると、この生徒は慌てて考え始めるのですが、集中して聞いていないのだから答えられるはずがありません。
そうこうして説教が続いていきます。
ただ、長時間説教したところでその生徒には通じないんですよね。
実は、私も怒られ慣れするような子でした。
父親から毎日のように説教をされていましたので、怒られることに慣れてしまった時期があるのです。
その時期は、聞き流すのがうまくなりましたね。
うなずくタイミングに気をつけて、聞いているフリをすればよかったのですから。
少しでも反抗すれば、説教は延長されてしまいますしね。
子どもって説教を極端に嫌いますよね。
まぁ、人間誰しも怒られるなんて嫌いに決まっています。
そんな嫌なことをいつもやられたら、素直な気持ちはどんどんなくなってしまうことでしょう。
叱ることは大事なことだと思いますが、それだけだとダメということです。
たまに怒られるから効果があるのであって、毎回のように怒られたらやる気だってなくなります。
大事なことは叱ることと同じくらい、ほめなくてはいけないということでしょう。
褒めるところがなかなか見つからなくても、些細なことでいいのでほめてあげてほしいですね。
最近、私も怒りすぎだなと反省することがあります。
もっと穏やかな気持ちで生徒と接していかなくてはいけませんね。
今回のテーマは私への自戒でもあります。
私のような過ちはしないようにお願いしますね。
それでは、今日はこの辺で。