うちの塾では、入試対策はやりますが、実力テストの対策というものは一切やりません。
実力テストというのは、あくまでも今の実力を測るものです。
だからこそ、自分の実力でテストを受けてきてほしいのです。
範囲も膨大なので、そもそも実力テストの対策は博打になってしまいます。
対策をする範囲がテストに出てくれば点数はとれますが、はずしてしまったら点数はとれません。
対策自体は意味はあるのですが、すぐに点数に直結しないため塾ではやりません。
逆に、定期テストの対策は嫌というほどやっていきます。
学校ワークを早期に仕上げさせ、繰り返しを何度もやってもらいます。
定期テストは範囲が狭いので対策がしやすいですしね。
実力テストは本来、定期テストを頑張っていれば点数が上がるものなんです。
実力テストの点数が低い子は、そもそも定期テストの点数がとれていない、つまり今まで真剣に勉強してこなかったのが原因なんです。
まずは、定期テストでしっかりと点数をとることが大事になると思います。
では、実力テストのための勉強方法はないかというと、そうではありません。
実力テストはやる前よりも、やった後の方が大事なんです。
実力テストはやった後、自己採点をして丸つけをした後が大事なんです。
必ずやり直しをやらなくてはいけないのです。
やり直しをすることで、自分の弱点がわかるようになると思います。
弱点がわかったら、そのための勉強をしていけばいいのです。
それが次の実力テストにつながっていきます。
実力テストは今までの勉強の成果を見るためのものです。
だからこそ、まずは実力でテストを受けて、自分の理解度を測っておきましょう。
その後、できなかった問題をできるようにしていけばいいのです。
塾のテストも同様です。
うちの塾生に夏にやったテストのやり直しをさせたところ、とある中2生が「落ち着いてやればできたわ」と感想を漏らしていました。
そういう実感を持つことも大事なんですね。
実力テスト毎に、やり直しをしっかりとしていけば、少しずつ点数が上がってくるはずです。
そして、自分の弱点を自覚することができるので、今後の勉強の方針にもなると思います。
何から勉強していけばいいのかわからないのであれば、実力テストの復習から始めてみましょう。
何回かの実力テストの復習を行えば、自分の弱点が浮き彫りになってくるはずです。
実力テストの問題は保存しておいてくださいね。
そして、何度も繰り返しを行い、満点近くがとれたのであれば、問題は処分しましょう。
今まで実力テストをとっておいた人は、今すぐにでもすべての復習を開始した方がいいですよ。
それでは、今日はこの辺で。