受験が迫っていくると、教育熱心な親が子供のために動き出しますね。
その動きというのは、「参考書・問題集を買うこと」です。
このままでは受験に受かりそうもない。
だから、せめて参考書・問題集を子供に買ってあげよう!
親の心理はこんな感じでしょうか。
そして、親御さんは書店に向かいます。
店に着いて真っ先に向かうのは参考書コーナーです。
そこには高校受験のための参考書が数多く置かれています。
そこから小一時間、受験専用と書かれた参考書を片っ端から読み漁ります。
表紙には威勢のいいタイトルが書かれています。
『1か月で受験範囲が終了する』
『この1冊で100点UP間違いなし!』
適当に考えてみましたが、そんな感じでしょうかね。
見れば見るほどよくわからなくなり、最終的に選ぶのが
「5教科の総復習ができる」というテキストになってしまうんでしょうね。
そして、帰宅後、子供に渡して勉強させてみます。
ここで勉強の習慣があればやるのでしょうが、そもそも勉強嫌いの子は
まず勉強しないでしょうね。
それでも、強引に勉強させてみます。
ただ、さっきの参考書では何が何だかわからず、
1ページもテキストを進められないのではないでしょうか。
そもそも5教科が合本になっているのは、成績上位の生徒向けなのです。
最終確認をしたいときに使うテキストなので、
成績下位の生徒では問題を解くことができません。
上記の親の動きはダメですね。
何が間違いだったのか、わかりますか?
それは親だけで参考書を見に行ってしまったことです。
かといって、子供が参考書を選ぼうとしたところで、
成績の低い子が最適の参考書を探すことは難しいかもしれません。
しかし、親が勝手に買ってきた参考書を子供が熱心にやるでしょうか?
最低でも子供に選ばせて、責任もってやらせなくてはダメですよ。
もし、子供が乗り気ではなく、親が参考書を買わないといけないのであれば、
次のような基準で参考書を選んでみてはいかがでしょうか。
それは、
①なるべく薄い参考書を選ぶ。
シリーズ化されているのであればなお良し。
②教科別の参考書を選ぶ。
受験が迫っているのであれば理科社会だけをやらせるのがベター。
③問題のレベルはなるべく簡単なもので問題数の多いものを選ぶ。
難しいテキストでは問題が解けずにやる気が下がるから。
参考書・問題集は使わなければ意味をなしません。
どれだけ大量のテキストが家にあろうと、
使っていなければ宝の持ち腐れです。
何のために参考書を買うのかを忘れないでくださいね。
決して親の考えだけで行動しないようにしましょうね。
それでは、今日はこの辺で。