成績を見てしまうとどうしても不得意科目を伸ばそうと考えがちです。
しかし、不得意科目を伸ばそうと、そればかりを勉強することがいいことなんでしょうか?
そもそも不得意科目というのは、自分が興味のない、もしくは嫌いな教科のはずです。
それなのに、そればかりを伸ばそうと考え、集中的に勉強して、やる気は出るものでしょうか?
人はだれしも苦手なことを敬遠するものです。
考えてみれば当たり前のことですね。しかも、勉強がもともと嫌いな子が苦手を克服しようと思っても無理な話です。
であれば、まずは得意科目を伸ばすことに集中したほうがいいです。
例えば、社会について、特に歴史について興味がある子がいるのならば、歴史だけ勉強を集中的に行うのです。
「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、人は好きなものなら勉強しようと思うはずです。
もちろんこれでは偏った成績になるのはわかっています。
でも、そもそも勉強が嫌いなのであれば、まずは勉強する習慣を身につけるべきなのです。
私は中学時代、数学が好きだったので、まずは数学から勉強するようにしていました。
勉強自体は嫌いだったので、苦手な教科は後回しにしていたものです。
しかし、数学から勉強し始めると、不思議と他の教科も勉強してみようと思ったものです。
うちの塾生も最近は数学ばかり勉強している生徒がいます。
塾に入って計算のルールがわかって来ると、数学の楽しさがわかってきたのでしょう。
定期テストでも急激に点数が上がり、自信がついたのも理由だと思います。
今まで勉強して来なかった生徒にとって、勉強自体が苦痛なのです。
であれば、まずは不得意科目は一旦無視して、好きな教科を思う存分勉強させてあげましょう。
得意科目が伸びてくると、勉強方法が少しずつわかってきます。
そうすると、他の教科も相乗効果によって成績が上がって来るのです。
自信をつけることが、勉強へのやる気の第一歩なのかもしれませんね。
この夏休みは得意科目ばかり勉強するのも一つの手かもしれませんね。
中3はそうはいきませんが、中1・2であればそんな勉強の仕方もありなのかもしれません。
是非、おうちでも得意科目に注目してそこを伸ばすように指示してくださいね。
それでは、今日はこの辺で。