塾講師の仕事は「ただ教えるだけ」ではありません。
教えるだけでいいのはアルバイトの塾講師くらいでしょうか。
教室長や正社員の塾講師の仕事は、生徒の成績管理、あいさつなどの躾、行事の準備、教材の作成など多岐にわたっています。
中でもとても大事な仕事が「ルールを徹底させること」です。
これはかなり骨が折れる仕事です。
勉強でもそうですが、言われたことをすぐに忘れてしまうのが生徒というものです。
長年の経験でわかってはいるのですが、毎回会うたびに同じことを注意しなくてはいけないので、結構大変な仕事なのです。
一回でわかってくれる生徒というのは素直な子が多いですね。そういう生徒は言われたことを吸収しやすい性質を持っていますので、成績もみるみるうちに上がってきます。
一方で、何度言ってもわからない生徒もいます。
言ったこちらはいつ注意したのかまで覚えていますが、言われた本人はいつ注意されたかはもちろん、言われたことすら覚えていません。
私が注意したことを覚えているのは、その注意には必ず理由が伴っているからです。
生徒のささいなミスを見逃さずに注意をしているので、同じミスが出てきたらまた同じ注意をするのです。だからこそ、覚えているのでしょうね。
しかし、何度言ってもわからない生徒でも数か月が経つとわかってくれるようになります。
その成長を見るのがとても楽しみなんですよね。これは塾講師の仕事の醍醐味ですね。
生徒に「おっ、できるようになってきたじゃん!昔は○○だったのにね~」と話すと、
生徒は、にや~と笑いながら、どや顔をしてくれます。
私はすかさず「どや顔すんなや」と突っ込みますけど。(笑)
生徒の成長がいつか見られるとわかっているからこそ、キツイ仕事も乗り越えられるんですよね。だから、何度言ってもわからなくても、こちらが折れるわけにはいかないんです。
子どもというのは、いつか必ず成長するものです。
大事なことは子どもの成長を「信じてあげる」ことですね。
続けていればいつか成長する!!これを信じて指導していきたいものです。
それでは、今日はこの辺で。