春期講習の6日目です。明日はどこの学校も離任式ですね。
そのため、塾もお休みにしています。私もつかの間の休息をいただきます。
では、本題に。
昨日、話した「ほめる」ことに関してもう少し補足しておきますね。
具体的にほめることとは、問題ができたとか、覚えられたとか、点数が上がったときにするものですね。
しかし、その傾向がない場合はどうすればいいのでしょうか。
明確な変化が見られない場合は、「成長した」ことをほめてあげましょう。
成果というものは、なかなか出てこないものです。
テストの成績なども3か月は上がってきません。
でも、努力している以上、なんらかの成長はしているはずです。
例えば、1時間しか勉強できなかった子が2時間勉強できるようになった。
いつもは3日坊主の子が一週間続けて勉強している。
いい加減な字でいつも勉強していた子がきれいな字で勉強するようになった。
このように、毎日観察していると子供の習慣というのは変化をしてきます。
その変化を確認してあげて、その成長をほめてあげればいいのです。
自分が成長しているかどうかは、なかなか本人では気づかないものです。
成長自体は周りの人が指摘してあげることが大事なのです。
私は塾に入りたての生徒の状態を覚えているようにしています。
そして、塾の所属期間がある程度経過したときに、昔と今を比較してほめるようにしてあげるのです。
例えば、塾に入りたてのときは、簡単な問題も解くことができなかった。
むしろ、問題の意味すらわからなかった。
しかし、勉強を続けるうちに、簡単な問題で間違えることがなくなり、問題の意味も正確にとらえられるようになった。
これを指摘してあげるのです。
昔はこんなのも解けなかったのに、今は楽勝だね。とか、
昔は問題の意味もわからなかったのに、今は正確に理解しているね。とか。
中には「そうだったっけ?」と言う生徒もいます。
自分では成長していないと感じていたのでしょう。
このように自分では成長を感じることはできないのでしょうね。
周りの人が成長を確認してあげると、子供自身は自信がついてきます。
その自信が次のやる気につながっていくのです。
保護者の方々も「うちの子には何もほめることがない」とあきらめるのではなく、
日々の成長を認めてあげて、それをほめてあげてください。
きっと子供はのびのびと成長してくれると思いますよ。
それでは、今日はこの辺で。
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