子どもに勉強しなさいと言うと、たいていの子どもは「だって、勉強方法わからないんだもん、分かってたらやるよ」と答えるでしょう。
実際に、以前入塾面談をやったときにとある保護者の方が「うちの子が勉強方法が分からないって言うんです」と語っていたことがありましたからね。
さも勉強方法が分かっているなら、自分は勉強しているし!と言わんばかりですが、こういう子って勉強方法が分かっても勉強はしません。
そもそも勉強方法が分からなくて勉強できないんじゃなくて、勉強のやる気がなくて勉強していないだけですから。
親に対しての言い訳として、一番良い方法なのかもしれませんからね。
だから、親の多くが騙されてしまうのでしょう。
子どもが勉強方法が分からないというのは、単純に勉強していないだけです。
勉強していけば、おのずと何が足りなくて何をしなくてはいけないかが見えてくるでしょう。
例えば、ゲームですが、子どもってゲームのやり方を知ってからゲームをやるんでしょうか?
昔は取扱説明書があって、それを読んで操作方法を学んでからゲームを開始していました。
それでも熟読はせずに、ある程度読んでからゲームを始めてましたね。
今のゲームはチュートリアルがあるので、それをやればある程度はやり方が分かるのだと思います。
とはいえ、どっちにしろ、やり方をじっくりと理解してから始める人はいないでしょう。
せいぜい、どのボタンを押せば、どう動くのかを確認したら、もう始めてしまいますよね。
そして、やっているうちに感覚でゲームのやり方を理解していくのです。
それこそ楽しいですから、毎日のようにゲームをやりますよね。
そうすると最初はぎこちなかった操作も、徐々に何も考えずとも動かせるようになっていくのです。
勉強だって同じで、正しい鉛筆の持ち方をし、ノートと参考書・問題集を開き、正しい姿勢で勉強を始めればいいのです。
これがゲームでいう操作方法と同じなわけですから、最低限の勉強方法さえ学べば勉強はできるというわけです。
そこからは自分で勉強をし、どうやったら点数が上がるかを考え、どんどん行動すればいいだけです。
ゲームだって、どうやったらうまくなるのかを練習しますよね。
ネットとつながっていれば、どうやったら対戦相手に勝つことができるかを考えて行動していきますしね。
ゲームでできることを勉強ではできないわけがないんです。
もし、勉強方法が分からないという子がいたとしても、その子がゲームが上手なら、勉強だってできるようになりますよ。
逆にゲームが下手で下手で仕方がない子がいたら、本気で勉強方法を学ばないといけないと思いますけどね。
とはいえ、そんな子いるわけがないのです。
ちなみに、勉強ができるかどうかは、やる気だけの問題でもないですからね。
勉強へのやる気なんてないのが普通なんです。
つまり、やる気が出るのを待っていても、そんな瞬間は現れないんですよ。
勉強ができるかどうかは、習慣化できるかどうかにかかっています。
まずは、机に1時間座らせて勉強させてください。
そういう行動を半強制的にやらせて、その日々がある程度経っていき、勉強時間が延びていけば、おのずと勉強はできるようになっていくでしょう。
大事なことは、子どもに勉強という行動をさせることです。
それを続けてどうしても成果が出ないとなったら、勉強方法が間違っている可能性が出てくるのです。
何も動かないのにもかかわらず、「成績が上がらないのが勉強方法を知らないから」だとはならないですからね。
大事なことは最初の一歩を踏み出すことです。
勉強方法が分からないから勉強しないという言い訳を真に受けず、我が子に勉強するように促して下さいね。
それでは、今日はこの辺で。