子どもは6~7歳になると小学生に入学します。
12~13歳で中学生に入学するわけです。
中には不登校になりドロップアウトをしてしまう子もいますが、それでもほとんどの子が中学生になるわけです。
そして、15歳で高校受験を経験し、高校に入学します。
そこで3年は勉強していくわけです。
18歳になると高校を卒業して、各自自分の進路に進んでいくんですよね。
中には大学に進学する子もいますし、専門学校に行く子もいます。
学校には進学せず、就職して働き始める子もいることでしょう。
そうやって子どもは社会に出て行くんです。
これって私が子どもの頃から全く変わっていません。
保護者の方も同じように歩まれてきたことでしょう。
別に今の子どもたちから適応されたわけではないんですよ。
ただ、そういう流れが昔からあるにも関わらず、ほとんどの保護者の方が我が子の行く末に関して無頓着なのはなぜなのでしょうか。
基本的に高校は子どもが高1になると途端に将来について考えさせます。
将来どうしたいのかを聞かれるのです。
大学に行くのか、それとも就職するのか、はたまた専門学校に通うのか。
将来、どんな職業に就きたいのか、やりたいことはないのかと。
子どもの多くはこの質問をされると、途端に頭がパニクってしまいます。
そもそも将来のことなんか考えずに高校まで来てしまったのです。
当たり前の反応といえばそうなのでしょう。
そして、子どもたちは高1の段階で理系に進むのか、文系に進むのかを選択させられます。
まだ、自分の適性をよく分かってもいないのに、現段階でどこに行きたいのかを聞かれるのです。
一度決めたが最後、高2・3とそのコースで勉強を続けていくことになります。
理系の子が途中で数学が嫌になったとしても、一度コースを選んだら2年間は数学からは逃げられなくなるのです。
ちなみに、こういうことも保護者の方の多くが経験してきていると思います。
高校を出ていない保護者の方もいるかもしれませんが、どう考えても少数派でしょう。
多数は高校を卒業して、今現在お母さん、お父さんになっているのだと思います。
自分のときはどうだったか、覚えていらっしゃいますか?
ぜひ思い出してください。
保護者の方々が高校生のときどうだったのかを。
あなたのお子さんが高校生になれば、同じような経験をすることになるんですよ。
このとき、考えるのが嫌だからと逃げられるわけもないですよね。
高校3年間が過ぎれば、ほとんどの子が社会に出て行くのです。
大学に行けば後4年の猶予はありますが、それでも在学中にバイトをしたり、インターンで会社で働いたりできるわけです。
勉強もしなくてはいけませんが、社会に足を突っ込んでいる状態ではあるのですよ。
このように、子どもは時が過ぎれば自動的に次の段階に進むことになっています。
それにあがこうとすれば、ドロップアウトした存在として、社会からはつまはじき者として扱われることになります。
この枠組みが理不尽だと言っても、昔から決まっていることではあるのだから、対処の仕方はいくらでもあったはずです。
前もって準備していれば、大した労力もなく乗り越えられるものを、何も対策をしないから後手にまわってしまうのです。
私だって、高1に理系・文系を決めさせるのは早いと思いますし、将来の進路先を決めさせるのが大変だってことは分かっています。
しかし、そこに文句を言っても仕方がないことではないですか。
もうすでに用意されたレールに向かって文句を言っても意味はないのです。
であれば、対応しようと努力してください。
将来のことを子どもと真剣に考えましょう。
枠組みにとらわれることなく、子どもの好きなようにさせます・・・
自分のやりたいことが見つかるまで何年でも待ちます・・・
そんな理想的なことをいつまでも貫き通せると思いますか?
子どもが自発的に何かを考え出すのは、よっぽどその子がアグレッシブに行動している場合に限られますよ。
あなたの子は自発的に毎日勉強していますか?
あなたの子は技術上達のために、毎日練習をしていますか?
あなたの子は積極的に家事を手伝ったりしていますか?
あなたの子は学校行事に前向きに参加していますか?
こういったどう考えてもポジティブな子だったら、もう手放しに子どもを信じてもいいと思いますよ。
自発的に動ける子っていうのは、将来の進路も自分で見つけてきますからね。
もし、我が子がそうでもないと思うなら、親ができることはまだまだ存在しますよ。
我が子がしっかりと自分の足で歩けるように、できるかぎりのことは前もってやっていきましょうね。
それでは、今日はこの辺で。