成功したかどうかはどこまでいってもわからないけども。

中学受験で合格した・・・これって成功体験と言えるでしょうか?

もちろん、合格を果たしたという事実は、成功といえるでしょう。

 

しかし、それにかまけて、中学に入ってから勉強しなくなり、大学受験で失敗したらどうでしょうか?

もう人生ダメだわって思いませんか。

 

それでも、滑り止めで入った大学で頑張り、社会に出て自分のやりたいことを仕事にできたら、これは人生の成功といえますかね?

何十年後に会社を辞め、自分で独立したものの事業に失敗、借金ばかりになってしまう。

さて、これだと人生の成功っていえます?

 

このように、人生の成功って、どこで決めるかは分からないんですよ。

生きているだけで幸せと感じる人がいる一方、何を買っても満たされずに不満ばかり抱えている人もいます。

 

人の価値観ってそれぞれではありますからね。

死ぬ間際まで、人の成功ってわからないものなんです。

 

それなのに、子どもが自分の成功体験だといってそれを自慢気に語っていたらどうでしょう。

私はその成功体験をその子の成功だとは思えません。

そして、それが成功したから何なの?と思ってしまいます。

 

先ほどの例に中学受験に成功した子がいましたよね。

この子が高校生になって大学受験に向かう際に、中学受験でうまくいったんだから大学受験でもうまくいくと言っていたらどうでしょう。

 

あまりに世間知らずで笑ってしまいますよね。

東京の中学受験ならまだしも、このど田舎の中学受験の成功なんて、本当に大したことではないんです。

それを成功体験なんて鼻で笑ってしまいますよ。

 

これは高校受験でも同じことです。

中学3年生でいっぱい勉強して苦労して、偏差値高めの高校に合格できた・・・

だから、何なのでしょう。

 

そんなの何も偉いことではありません。

もちろん、この地域においては素晴らしいことなのかもしれませんよ。

しかし、何度も言いますが、このど田舎の高校なんて大したことがないんです。

 

全国レベルでいえば、「どこそれ?」ってレベルなんですよ。

そんな上には上がいる世界で、ちっちゃい功績を自慢気に語られたって笑うしかありませんよ。

 

子どもは現実を知りません。

自分の周りの世界しかないんです。

その世界を広げてあげるのは大人の仕事ですからね。

 

保護者の方まで視野が狭くなってはいませんか。

大人なのですから、真に価値があるものをしっかりと見抜いてほしいですよね。

 

子どもが今までにやった成功体験なんてものは、大したことがないんです。

それを偉そうに語っていたら、大いに「馬鹿者」とたしなめてください。

 

上を見たらキリがないのは百も承知です。

しかし、子どもが何かを成し遂げようと頑張ろうとしているなら、現実は厳しいんだということを教えないでどうするのでしょう。

 

そして、子どもに成功させたいなら、最終的にどうなりたいかを決めておきましょう。

ゴールがあれば、それを達成した時点で成功といえるでしょう。

 

そのためにも、夢を語ってほしいですね。

やりたいことを実現するために努力をしてほしいのです。

先を見据えて動けないものは、どこまでいっても成功したと感じられないでしょうから。

 

 

それでは、今日はこの辺で。