塾に来ている子たちが、みんな勉強のやる気に満ちあふれていたら、この仕事はとてつもなく楽になります。
しかし、基本的に子どもは勉強が嫌いな生き物です。
だから、いくら塾に入ったとしても大半の生徒が勉強をやりません。
塾のルールを守らせるのも大変です。
まず、宿題をきちんとやってきません。
やってきたとしても、丸付けはしない、直しもしない、ただ埋めてきただけ・・・
そんなやる気のないやり方で宿題をやってくるのです。
そこから毎週のように宿題のやり方をレクチャーします。
良いところは褒め、ダメなところは修正して、正しい宿題方法を身につけさせるのです。
何ヶ月も変化がなかった場合は、さすがに説教をします。
何のために塾に来ているのか?それを考えてもらわないといけないのです。
間違ったやり方で勉強しても、何も成果は得られないですからね。
何よりも毎回月謝をもらっているのが申し訳なくなります。
やる気のない勉強は何も成果を生みません。
お金をドブに捨てているようなものなのです。
そんなことにお金をかけるべきではありませんからね。
他にも英単語テストなどの小テストも毎週のようにやってもらわないといけませんし、学校ワークなどは期日内に終わらせてもらわないといけません。
すべては成績を上げるために最低限やってもらわないといけない取り組みなのです。
ハッキリ言ってここまでやる必要はないのではないかと思います。
塾は授業さえしていれば授業料をいただくことができます。
しかし、それだけ成績が上がるのならそんなに簡単なことはありません。
だからこそ、生徒にいろいろな施策をやってもらっています。
それを乗り越えることが生徒の根気を鍛えることになると思っていますので。
生徒にやる気を促すためには、色々な話をするようにしています。
例えば、将来の話です。
社会人になり、社会に出て仕事をするようになります。
そこでは、実力ややる気が問われることになります。
実力不足では仕事は満足にできませんし、やる気がなければ信頼を失います。
もし、今の無気力状態が社会人になるまで続いたら、その子はどんな大人になるのでしょう。
勉強はできない、辛いことからはすぐに逃げる、何かを目指すこともない、こんな子どもが立派な大人になることはないでしょう。
もちろん、今しっかりとしている子が、しっかりとした大人になる保証はありませんけどね。
子どものころおとなしかった子が、大人になり凶悪犯罪に手を染めるなんて、よく聞く話ですからね。
とはいえ、今きちんと頑張っている子は、大人になってもそれなりに頑張ってくれると思うのです。
将来がどうなるかわからないにしろ、少しでも変な大人にならないように準備することは大事なことだと思いますよ。
たかが勉強ではありますが、それでも勉強を通していろいろな成長ができるのも事実です。
学生時代に思いっきり勉強することで、できるだけ悔いのない人生を歩んでもらいたいのです。
おおげさではありますが、塾としても子どもたちにできることはあると思います。
勉強をしてもらうことによって、子どものいろいろな可能性を引き出していきたいですね。
それでは、今日はこの辺で。