生徒を指導していると、この生徒は○○の頃、きちんと勉強してこなかったんだなと思ってしまうんです。
受験指導などをしていると顕著にわかるのですが、基本がしっかりと身についていないのです。
学校では習ってきたはずですが、学校の授業なんて聞いてないんでしょうね。
そして、テスト前に勉強して勉強内容を覚えるのですが、それもしていないんです。
そうなると、その頃に理解しておかなきゃいけないことがすっぽり抜けることになるんです。
勉強はつながっていくものですから、そういう子はすぐに勉強が分からなくなっていくんです。
忘れているのならまだ良いです。
当時、しっかりと勉強して覚えたはずなのに、時間が経って忘れてしまった・・・
人間ですからこれは仕方がないことです。
こういう場合は、復習をすることで理解した内容を思い出すことができます。
当時時間をかけて覚えていたとしたら、思い出す作業は容易でしょう。
残念ながら勉強時間がゼロだった子は、受験勉強が大変だと思います。
高校受験はあくまでも、今まで習ったところから出てきますからね。
特に主要3教科である国語・数学・英語にいたっては影響がモロに出てきます。
国語でいえば漢字です。
どの県の高校受験でも漢字は必須項目です。
出題されない年なんてありませんから、漢字が書けない読めないだけでもう点数がとれないのです。
漢字が苦手なのは、読解にも影響しますからね。
読解ができないということは、国語の大半は解けないでしょう。
そうなると、もう点数をとるところが残っていないでしょう。
もし、今から漢字の勉強を開始したところで、高校受験で出てくる漢字が解けるわけがありません。
圧倒的に時間が足りないのです。
となると、もう国語で点数をとるのは諦めた方がいいレベルになります。
これは数学でも英語でも同様のことが言えます。
数学だって、小学生の算数時代から計算の仕方だったり、図形の公式だったりを学んできたはずなんです。
これはすべてつながっていきますから、小学生の算数ができない子は中学の数学もできないのです。
英語にいたってはもっとひどいでしょうね。
英単語は書けない、意味もわからない、リスニングを聞いたって何言っているかわからない、文章は訳せないし、文法問題は解けるわけがありません。
英語ほど積み重ねが必要な教科はないでしょうね。
それだけ、英語をきちんと理解するのは難しいのです。
では、そういう勉強が壊滅的な子が唯一とれる可能性がある教科は理科か社会でしょう。
理科・社会であれば、分野の連動は少ないので、得意分野を作っていけば点数は上がっていくでしょう。
受験間近に塾に入った場合、受験までの短期間で成長できる科目は理科社会のみです。
だからどの塾でも理科社会ばかりやらせるんじゃないですかね?
まぁ、うちは受験間近の入塾はできませんので、そんな生徒を指導することはありませんけどね。
9月のこの時期でももうすでに時間はありません。
高校受験までにやらなきゃいけないことは山のようにあり、それをこなす時間がもうないのです。
悪いことは言わないので、早めに勉強はやらせましょう。
これは受験生だけでなく、どのお子さんも同じです。
時期が遅くなればなるほど、手遅れになってしまうのですから。
このブログを読んでいる賢明な方なら大丈夫だと思いますが、子どもに勉強をやらせるのは大人の仕事ですからね。
子どもが大変な思いをしないためにも、早めに対処をお願いしますね。
それでは、今日はこの辺で。